難病役の馬場ふみかが、キスをせがむ 『僕の初恋をキミに捧ぐ』野村周平の中で揺れる想い

 繭(桜井日奈子)の恋敵が登場し、逞(野村周平)との恋愛関係に亀裂が入る『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系)第2話。繭と逞は、学校行事のバスケットボールの試合で、昴(宮沢氷魚)のクラスと対決することになった。

 昴は逞に突っかかり、逞が病気のせいで試合に出られないことについて煽る。試合が始まると、監督として参加していた逞も、後半のラスト10秒では居ても立ってもいられずコートの中へ。逞の活躍で繭のクラスは見事勝利し、逞は昴への雪辱を果たした。バスケの試合で足を捻挫した繭が病院に行くと、付き添いで来ていた逞がかつて同じ病院に入院していた上原照(馬場ふみか)と偶然再会する。照は逞にアプローチをかけ、繭に疎外感を感じさせるように接する。繭はそれに気がつき、照に不信感を抱くのであった。そして予感は的中、照は仮病を使って逞の気をひき、キスをせがむ。

 第1話で友達になった繭と逞だが、お互いに惹かれあっているが故に友達という関係性に切なさを感じる。距離を縮めたいのに、踏み込めない。そんなもどかしさの渦中にいた。そんな中での照の存在は繭にとって、かなりショックであったに違いない。照を演じる馬場ふみかは、今期ドラマで『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)でもゲスト出演し話題になった。『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』では気の強いアイドルを演じた馬場。『僕の初恋をキミに捧ぐ』では可憐で弱々しい病気の少女を演じる。しかしその実、照には繭を出し抜くしたたかさもある影のある役となった。同じクールのドラマでガラリと印象を変えて出演した馬場は、一見、同じ役者と気づかない視聴者もいるのではないだろうか。次回予告では繭との正面対決も示唆されており、照の裏の顔を演じる馬場の怪演を見守りたい。

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