北川景子と松田翔太、対照的な行動で示す“思いやり” 『家売るオンナの逆襲』ネカフェ難民と孤独死
留守堂がネットカフェに暮らす神子たちに寄り添い、その気持ちを肯定したのに対し、三軒家は彼らを猛烈に批判した。「この店は社会の吹きだまり」。203号室の女性は男に愛されていないことを認めたくなく、男性の行動を言い訳にして現実から逃げている。306号室の男性は家を持つことで向き合わなくてはならない自分の将来から逃げている。そして神子には孤独死が怖いからと、「この店にいる全ての者は頑張ることから逃げている甘ったれです」と鋭い言葉を正面からぶつける。
その言葉に神子は「今日頑張れなかった人間も明日は来ちゃうんだよ。人生続くんだ。だから人間は苦しいんだ」と猛反論。「必死で頑張ったってできないヤツはできないんだよ。ここにいるみんなはそういう人生が詰まってんだ。世の中には吹きだまりだって必要なんだよ」。留守堂には寂しさから悲観した様子で気持ちを吐露していたのに対し、三軒家にはその思いを自ら肯定するような強気な発言が垣間見えた。そして三軒家は、神子にネットカフェのオーナー兼住人となることを提案する。
第1話でのYouTuber・にくまる(加藤諒)、第2話での神子に対しても、留守堂と三軒家の客の気持ちを汲み取った行動は正反対だ。相手の弱い気持ちに寄り添い、安らぎを与える留守堂と、相手の本音さらけ出すことで、自身と改めて向き合わせて鼓舞する三軒家。相手の気持ちを尊重するという根本は同じ2人が、今後も相手の気持ちをどう読み取って行動を起こしていくのか。様々な人と関わり合って生活する私たちにとっても、学ぶところが多そうだ。
(文=大和田茉椰)
■放送情報
『家売るオンナの逆襲』
日本テレビ系にて、毎週(水)22時〜放送
出演:北川景子、松田翔太、工藤阿須加、イモトアヤコ、鈴木裕樹、本多力、草川拓弥、長井短、千葉雄大、臼田あさ美、梶原善、仲村トオル
脚本:大石静
主題歌:斉藤和義「アレ」(スピードスターレコーズ)
音楽:得田真裕
演出:猪股隆一、久保田充
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:小田玲奈、柳内久仁子(AXON)
協力プロデューサー:水野葉子
制作会社:AXON
(c)日本テレビ
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