『3年A組』『十二人の死にたい子どもたち』は“スター候補”だらけ? 2作品の若手俳優を一挙紹介

 中でも目が離せないのは、2019年夏に公開される新海誠監督の最新作『天気の子』のヒロイン役に抜擢され、間違いなく2019年を象徴する存在になる新星・森七菜だろう。他にも子役時代から活躍を続け、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の演技で注目を集めた萩原利久や、Netflixドラマ『宇宙を駆けるよだか』や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で確かな演技力を披露してくれた富田望生。そして『あの頃、君を追いかけた』に出演した佐久本宝に、『恋のツキ』(テレビ東京系)の神尾楓珠。さらに現役Seventeenモデルの横田真悠に現役ニコラモデルの秋田汐梨と、枚挙にいとまがない。

 一方で、1月25日から公開される映画『十二人の死にたい子どもたち』はさらに強力な顔ぶれが揃う。日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞している杉咲花を筆頭に、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜といった“群雄割拠”型学園モノをリードしてきた面々に、新田真剣佑と橋本環奈。さらに天才子役として注目を集め『虹色デイズ』でヒロインを好演した吉川愛に、『3年A組』にも出演する萩原利久、『ハイキュー!!』の舞台で活躍してきた渕野右登。『3年A組』が若手ブレイク候補生を選抜する作品であるとすれば、こちらは2019年を引っ張っていく若手俳優を決める“決勝戦”となるに違いない。

 かたや学園を舞台にした物語、もう片方は廃病院に集まった若者たちを描く物語。その違いはあれど共通していることは、どちらも基本的に閉ざされた空間で展開していくことだろう。従来の学園ドラマのように同世代の中でいかにして目立つことができるかということよりも、より確かな演技力が要求されるシビアな環境がもたらす緊張感は、きっと演技を通しても伝わってくるはずだ。いずれにしても2019年、さらにその先を見据える上で、この2作品を決して見逃すことはできない。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』
日本テレビ系にて、2019年1月6日(日)22時〜放送スタート
※初回30分拡大、第2話以降22:30スタート
出演:菅田将暉、永野芽郁、萩原利久、秋田汐梨、若林薫、佐久本宝、富田望生、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、上白石萌歌、新條由芽、鈴木仁、古川毅(SUPER★DRAGON)、望月歩、搗宮姫奈、堀田真由、日比美思、森山瑛、三船海斗、今井悠貴、若林時英、今田美桜、飛田光里、大原優乃、神尾楓珠、横田真悠、森七菜、西本銀二郎、福原遥、高尾悠希、箭内夢菜
脚本:武藤将吾
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:福井雄太、松本明子(AX-ON)
演出:小室直子、鈴木勇馬、水野格
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/3A10/

■公開情報
『十二人の死にたい子どもたち』
2019年1月25日(金)全国公開
出演:杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗
監督:堤幸彦
原作:冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文春文庫刊)
脚本:倉持裕
音楽:小林うてな
主題歌:The Royal Concept「On Our Way」(ユニバーサル ミュージック)
企画・製作:日本テレビ放送網
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
公式サイト:http://shinitai12.jp
公式Twitter:@shinitai12movie
公式Instagram:@shinitai12movie

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