岡田将生と竜星涼が交わした3つの約束 『昭和元禄落語心中』は“落語”と“命”をテーマに
八雲は、噺の内容が現代の人々の感覚と合わなくなってきていることを肌で感じていた。落語界の今後について語り、花火を見上げながら「だったらパッと散った方がいくらか粋じゃ…」と呟く八雲。その姿には、唯一無二である自分の芸とともに心中しようという考えが表れていた。その理由は、まだ定かではないが助六の死が関係しているはずだろう。
与太郎のように落語に人生を動かされた人もいれば、全く興味のない人もいる。そして八雲のように命と使命を背負って落語をする人もいる。こうしたそれぞれの想いの先に自分の落語がある。本作は、与太郎が、八雲や小夏の過去を背負い、受け止めていくことで自分の落語を見つけていくヒューマンドラマとしても成り立っている。
第2話では、八雲と助六の出会いが描かれる。兄弟分だった彼らの友情と死の真実が語られることによって物語はきっと新たな展開を見せていくだろう。
(文=馬場翔大)
■放送情報
ドラマ10『昭和元禄落語心中』
NHK総合にて、毎週金曜22:00~放送
出演:岡田将生、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎
脚本:羽原大介
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/drama10/rakugo/index.html