山下敦弘×久野遥子、豊島区PR映像制作へ 実写を元にした“ロトスコープ”アニメーション

山下敦弘×久野遥子、豊島区PR映像制作へ

 中国ハルビン市にて行われた第10回日中韓文化大臣会合にて、東京都豊島区が2019年の東アジア文化都市に正式決定し、プロモーション映像を映画監督の山下敦弘とアニメクリエイターの久野遥子が手がけることが決定した。

 東アジア文化都市とは、日本・中国・韓国の3か国において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベントなどを実施するもの。豊島区では“舞台芸術”“マンガ・アニメ”“祭事・芸能”の3つを柱として、新規事業や文化交流を、池袋エリアを中心に区内各地で展開していく予定をしており、2019年2月1日に開幕式典を東京芸術劇場コンサートホール、2019年11月24日の閉幕式典をHareza池袋 芸術文化劇場にて行う予定だ。

 このたび制作が決定したプロモーション映像は、豊島区在住の少女が、ある出来事をきっかけに、豊島区の歴史と様々な魅力を発見していく様子を描いたもの。実写を元にしたアニメーションの手法ロトスコープを採用。実写映像は、『オーバー・フェンス』『ぼくのおじさん』の山下、アニメーションを『花とアリス殺人事件』のアニメーション・ディレクターで、昨年『甘木唯子のツノと愛』でマンガ家デビューを果たした久野が担当する。

山下敦弘 コメント


 豊島区と接してみて、街があってその上に人がいるというより、人々がいてその下に街が広がっている、そんなイメージが漠然と湧き、今回のアニメーション制作をスタートさせました。
 人間が生活し文化を楽しみ作り出していく、それこそが豊島区の持つ魅力なのではないと感じています。
 主人公の小さな女の子“しま子”が何気ない日常の風景でさえ輝いて見えることを知っていく今回の物語は、当たり前の風景だと感じてしまっている豊島区民の人にこそ観て欲しいです。
 視点をずらして日常を見るといろんな事が豊かに見える、そんな豊島区の持つエネルギーを表現出来たらなと思っています。

久野遥子 コメント

 豊島区というたくさんの人たちが住みながら現在まで変化し続けている街のプロモーションを、山下敦弘さんというすばらしい映画監督と一緒に制作する機会を頂けて本当に光栄です。
 実写を撮影する中でカメラに残るであろう山下監督の目線や街の息遣い、人々のディティールを一つ残らずアニメーションに反映できるよう力一杯がんばります。

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