『半分、青い。』永野芽郁の弟役で注目! 上村海成が語る、楡野家の空気感と草太に対する理解

「芽郁ちゃんは鈴愛以外の何者でもないなと感じました」

ーー草太は実際には鈴愛のことをどう思っているのでしょう?

上村:岐阜に帰ってきたと思ったら「花野(鈴愛の娘)にフィギュアスケートやらせたいから東京行くわ」とか、パソコンの表計算見たことないけどできるって、言ったり、「何を言っているんだ!?」と。草太から見れば全く意味が分からないし、鈴愛は草太にはできない考え方を持っているんですよね。だから、振り回されたりもあります。一見、無鉄砲な鈴愛のものの考え方や決断の仕方、きっとうまくいくだろうと思えるポジティブな思考って、時にちょっとどうかなぁと思うことはあるんですけど、すごい羨ましくも思っていて。草太に限らず僕もそういう考え方ができないので羨ましいし、「カッコいいな」「人生楽しそうだな」と思います。お姉ちゃんって、家族だからちょっと疎ましい存在ではあるけれど、憧れの存在でもあるなって。

ーー永野芽郁さんと一緒に姉弟役を演じた印象を教えてください。

上村:芽郁ちゃんとは、彼女が中学生、僕が高校生のときに初めてあったんですけど、そのときは彼女が女優をやっていることを知りませんでした。その後はテレビで見かけることがありながらも作品でご一緒する機会はなかったので、いざ実際に一緒に芝居をしてみてびっくりしました。スタートの瞬間からカットがかかるまで、どこにも芽郁ちゃんがおらず、完全に鈴愛として存在しているんです。この人は鈴愛以外の何者でもないなと感じました。僕は、こんなにすごい子を中学生のときから知っているのかと思って、鼻が高かったです(笑)。

ーー永野さんと鈴愛はどんなところが似ていると思いますか?

上村:芽郁ちゃんは多趣味なんです。いろいろなことをやってみたいと話していて、好奇心の旺盛なところは鈴愛に似ているなと思います。「毎日習い事したい!」などすごくバイタリティがあって、生きる力に満ち溢れたような感じが、鈴愛ととても被ります。

「30代くらいに再び戻ってきたい」

ーークライマックスが近づいていますが、草太としての今後の見どころを教えてください。

上村:晴さんと2人のシーンで、単に家族の仲良しこよしということではなく、本当に家族が繋がっているんだなと感じることができる場面が、今後訪れます。撮影していたときも、その空間にいることがとても気持ち良くて、このままずっといたいなと思ってしまうような空気感でした。

ーー朝ドラ出演の経験を経て、今後どんな俳優になっていきたいですか?

上村:また朝ドラに帰ってきたい気持ちは強いです。今回20代で出演させて頂けましたので、今度は30代くらいに再び戻ってきたいです。周りの共演者が錚々たる方々だったので、こんなに差があるんだと痛感することが多くあり、まだまだ至らない部分を感じることも多かったんです。しばらくいろんな経験を積んで、もっと自信や力をつけて、「自信満々です! どんな役でもいけます!」という状態でまたぜひ出演させていただきたいです。今度は宇太郎(滝藤賢一)さんみたいなキャラにも挑戦できるようになっていたいですね。

(取材・文=大和田茉椰)

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/奈緒、矢本悠馬、石橋静河、余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊、上村海成/清野菜名、志尊淳、山崎莉里那
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

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