馬場ふみかが学んだ”笑顔の効能” 『コード・ブルー -もう一つの日常-』が再び描いた笑顔の意味

 プライドが高く、フェローたち同期とも馴れ合おうとはしないフライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)。いつも無表情で仕事に向かっていた彼女が、小児科へと研修に行くことになる。

 7月23日より5夜連続での放送がスタートしたスピンオフドラマ『コード・ブルー -もう一つの日常-』では、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』(フジテレビ系、以下3rd Season)から登場しているフライトドクター候補生の名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)、そして雪村双葉を軸に、彼らの救命救急の日常が描かれる。

 これまで仲間やチームについてが多く描かれてきた本作。辛く厳しい現場をともに乗り越えて行くことで、友達や同僚とも異なる強い信頼関係をフライトドクターたちは築いてきた。しかし雪村は3rd Season当初、横峯らフェローの仕事ぶりに呆れ、その向上心から馴れ合おうとはしなかった。笑顔を見せることはほとんどなく、横峯の「同期なんだから仲良くやろうよ」という言葉にも冷たい態度をとっていた。

 雪村は研修に訪れた小児科には“スマイリーさん”と呼ばれる、常に笑顔を絶やさない看護師・江藤美代子(西尾まり)と出会う。いつも貼り付けたような笑顔でいる江藤を、他の看護師たちは冷ややかな目で見ていた。雪村も最初は訝しそうな表情を浮かべていたが、腸閉塞で入院しているリョウスケへの思いやりを感じ取り、次第に心を開いていく。

 そんな折、リョウスケの容体が急変、ICUへと運ばれてしまい雪村は急いで駆けつける。そこでは江藤が「私笑ってるだけでリョウスケ君に何もしてやれなかった」とリョウスケに笑顔で寄り添っていた。

 雪村は「江藤さんってどうしてそんなに笑顔でいられるんですか?」と投げかける。高いプライドから、これまで“患者への思いやり”よりも、“早く一人前になること”に目が向いており、気が張っていた雪村。また救命の現場には常に緊張感が漂っているため、柔らかい雰囲気である江藤の存在は雪村にとって不思議に感じたのだろう。

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