綾野剛とかたせ梨乃の激しい鍔競り合い! 『ハゲタカ』は“会社のあるべき姿”を問いかける
『ハゲタカ』(テレビ朝日系)第1話が、平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で好調なスタートを切った。
通称“ハゲタカ”こと鷲津政彦(綾野剛)は、外資系投資ファンド「ホライズンジャパン・パートナーズ」の代表取締役。第1話では、三葉銀行の持ちかけたバルクセールを、“裏ルール”と呼ばれるラストルックによって勝ち取り、多額の債権を手に入れた。高度な騙し合いの中で行われる心理合戦は徐々に熱を帯びていくが、第1話の4年後という設定の第2話は、さらに大きな緊張感とスケールでストーリーが展開されていく。鷲津と寝具メーカー「太陽ベッド」社長・中森瑞恵(かたせ梨乃)のバトルは、「第2話からこんなに飛ばしていいのか……?」と心配になるほどの、激しい鍔競り合いだ。
太陽ベッドをバイアウトするべく、鷲津は「株主総会での白紙委任状」「太陽ベッドの経営からの撤退」「事業再生のための民事再生法適用の申請」と、3つの条件を提示する。しかし、中森はその条件には応じない。差し出された書類をビリビリに破り、その紙を鷲津の頭から降らせ、「私、社長って肩書きが気に入ってるの」「早く帰れと言ったのよ、ハゲタカさん」と言い捨てる。ただでは黙っていない鷲津は、強制執行の写しを太陽ベッドに提出する。中森社長が不在のなか、「1時間、いや30分あれば社長が帰ってきます」と弁解する部下の話には、「15分! 15分で戻ってこれるように説得してください」と威圧的な態度で返答する。真横に左腕を勢いよく伸ばしてから肘を曲げる、腕時計を見る仕草もかなりダイナミックだ。
巨額の報酬と引き換えに、買収を認めさせる「ゴールデンパラシュート」を太陽ベッド経営陣に提示しながら、同時に、内部での彼らの横領を見抜く鷲津。「金と腐った企業のにおいは逃しませんよ」とドスの利いた声で経営陣に迫っていく。決着は、ホライズンジャパン VS アトムハウンドによるサドンデス方式のスポンサー競争入札へ。123億からスタートした入札は、互いに一歩も引かずにどんどん釣りあがっていき、ホライズンジャパンの限界入札額となる。しかし、鷲津らは相手側の民事訴訟を起こしているジャンク債を暴き、同時に投資委員会から承認を得て、16億円もの資金を上乗せする。「よし、これが最後だ!」という宣言とともに、鷲津と中森は最終決戦へ突入する。