山田孝之×菅田将暉の絶妙なコンビネーションを堪能できる? 『dele』の軸となる男の“絆”

 圭司は原因不明の難病による下半身麻痺があり、車椅子生活を送っている。一方の祐太郎は、菅田が既出の会見で「バケモン」と称していたように、高い身体能力の持ち主。ゆえに、それぞれの特長を武器に、依頼主の人生を紐解く“バディ物”としての見応えも十分。圭司は、脳とデジタルを駆使して祐太郎に指示を出す。対する祐太郎は体を張って応えていくのだが、本作でアクション監督を務めるのは『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・フジテレビ系)、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)などを生み出してきた脚本家・金城一紀。怖いもの知らずとも言える祐太郎のド派手なアクションはもちろん、圭司のクールな一撃にも注目してほしい。

 またバディ物として欠かせないのが、友情とは違う男の“絆”。何もかもが真逆の2人が、互いの魅力を引き出しながら心を通わせていく展開は胸アツ必至。もともと、依頼されたデータは中身を確認せずに抹消するのが圭司のスタンス。だが第1話で祐太郎は、そのデータの中に故人にまつわる重要事項が隠されているのではないかと主張する。圭司は祐太郎に押し切られるかたちで削除予定のデータを開くことになり、物語はそこから大きく動き出す。早くも祐太郎が圭司に多大な影響を与えているだけに、今後もより深まっていくであろう2人の“絆”から目が離せない。

 先述の通り、『dele』のレギュラーキャラは3人のみ。それゆえ、毎話ごとに多彩なゲストが重要な役割を担う。そして、そのゲストたちも一筋縄ではいかない個性派揃い。第1話にゲスト出演しているラッパーの般若をはじめ、水曜日のカンパネラのコムアイ、RADWIMPSの野田洋次郎など、アーティストたちも多数名を連ねる。独自の雰囲気を放つ彼らが、1話完結の物語をそれぞれセンセーショナルに彩ってくれることだろう。

 さらに、脚本家が毎回違うのも大きなポイント。原作者の本多のほか、アクション監督兼任の金城、『追憶』の瀧本智行、青島武、『GANTZ』の渡辺雄介、『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)の徳永富彦と豪華な面々が顔を揃える。魅力的な役者陣に、魅力的な脚本、魅力的な制作陣と、無双状態ともいえる『dele』。この夏一番の注目作が、ついに幕を開ける。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)』
テレビ朝日系にて、7月27日(金)スタート
毎週金曜23:15~深夜0:15放送(※一部地域を除く)
出演:山田孝之、菅田将暉、麻生久美子
原案・パイロット脚本:本多孝好
脚本:本多孝好、金城一紀、瀧本智行、青島武、渡辺雄介、徳永富彦
音楽: 岩崎太整、DJ MITSU THE BEATS
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:山田兼司(テレビ朝日)、太田雅晴(5年D組)
監督:常廣丈太(テレビ朝日)、瀧本智行
撮影:今村圭佑、榊原直記
制作協力:5年D組
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:http://dele.life/

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