北川悦吏子×豊川悦司の信頼感が光る 『半分、青い。』滲み出る漫画家・くらもちふさこへの敬意

 脚本の北川悦吏子がくらもちふさこから多大な影響を受けていることは確かだろう。そして、秋風という難役を脚本家と俳優として90年代に一世を風靡した信頼し合える者通しで作り込んでいったのは、番組公式サイトに掲載されている豊川のインタビューからも分かる。

 秋風が鈴愛に「憧れだけでは漫画家にはなれない。空を見ない日が、土を足で踏まない日が続く」「こんな小さな紙が世界のすべてだ。壊れるぞ。お前にその覚悟があるのか」と諭すシーンは、くらもちふさこへの敬意があって生まれる、北川と豊川のタッグだからこそ生まれた名セリフだ。だからこそ、つかみどころのない秋風のキャラとのギャップもユーモアたっぷりで、「おどるぽんぽこりん」や「おべとうばこのうた」を歌い出す愛らしい部分、秋風の口癖「どちゃくそ」は鈴愛の「ふぎょぎょ!」に並び、『半分、青い。』での流行語になっていく予感がする。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

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