リドリー・スコット『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』、邦題が『ゲティ家の身代金』に

 リドリー・スコット監督最新作『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』の邦題が『ゲティ家の身代金』に、公開日が5月25日に決まり、あわせてポスタービジュアルが公開された。

 “世界中のすべての金を手にした”と言われた、世界一の大富豪である石油王ジャン・ポール・ゲティ。1700万ドル(当時のレートで約50億円)の身代金を要求された彼の孫の誘拐事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親の姿を描く。

 誘拐されたポールの母親アビゲイル・ハリス(以下ゲイル)を演じるのは、『ブルーバレンタイン』『マリリン 7日間の恋』でアカデミー賞(主演女優賞)にノミネートされたミシェル・ウィリアムズ。誘拐犯とゲティという2つの敵と闘う勇敢な“普通の母”を演じている。また、ゲティに誘拐犯との交渉のために雇われた元CIAのフレッチャー・チェイスを演じるのは、『ディパーテッド』『テッド』と、コミカルからシリアスな役までその幅広い演技力に定評のあるマーク・ウォールバーグ。さらに、世界一の大富豪・ジャン・ポール・ゲティを、『人生はビギナーズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストファー・プラマーが演じる。

 当初、ゲティの役はケヴィン・スペイシーが演じるはずだったが、セクハラ疑惑の発覚により、2017年11月に降板。映画は既に完成し、全米公開は1ヶ月後に控えていたが、急遽クリストファー・プラマーが代役としてキャスティングされ、1週間後に再撮影開始が行われた。映画をその2週間後に完成し、アカデミー賞(助演男優賞)、ゴールデングローブ賞(監督賞、主演女優賞、助演男優賞)、英国アカデミー賞(助演男優賞)にノミネートされるという快挙を果たすこととなる。プラマーは本作で自らが持つアカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新した。

 あわせて公開されたポスターは、多くの報道陣に囲まれたゲイルとチェイスの背後に、2人の大きな壁として君臨するジャン・ポール・ゲティの姿が捉えられている。

■公開情報
『ゲティ家の身代金』
5月25日(金)全国公開
監督:リドリー・スコット 
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ティモシー・ハットン、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ
脚本:デビッド・スカルパ
原作:『ゲティ家の身代金』ジョン・ピアースン著(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
配給:KADOKAWA
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