元宝塚娘役トップ花乃まりあ、淡島千景役を好演! 『越路吹雪物語』ファン心をくすぐる一幕も
帯ドラマ劇場『越路吹雪物語』(テレビ朝日)には、元宝塚歌劇団から卒業した女優が数多く出演している。第2週より登場している美保子(瀧本美織)の先輩で宝塚歌劇団のトップスター・天代麗役として音月桂、美保子と同期で乙羽信子として活躍する加治信子を演じる咲妃みゆ、さらに、真矢ミキがナレーションを務め、第1週の冒頭で少しばかり顔を見せた越路吹雪の絶頂期を、大地真央が演じている。そして、第5週から登場したのが、昨年2月に宝塚花組を退団したトップスター・花乃まりあ。彼女が演じるのは宝塚が生んだ名女優の淡島千景、本名・中川慶子だ。
花乃が本作に出演することは以前より発表されており、初登場となった2月7日の放送には彼女の出演を祝福する“塚ファン”によるたくさんのツイートが溢れた。今作が花乃にとって、退団後初の映像作品出演となる。
花乃が演じる慶子は、美保子の2年下の後輩で、過去最高の成績で宝塚音楽学校を卒業したと言われるトップ娘役。森山淑子(七木奏音)、上野悠子(田中珠里)とともに、美保子になつく“三羽ガラス”として登場する。かつて、美保子が天代麗とすぐに打ち解けたように、3人も出会いと同時に美保子と仲良くなる。
慶子は美保子の浪曲に「待ってました!」と合いの手を入れる明るく華やかなキャラクター。作家・庄司義男(駿河太郎)の美保子への恋心を脚本から察し、「ラブですよ。これは、ラブレターだと思いますよ」と美保子に教える仕草からはチャーミングな一面が垣間見える。元宝塚歌劇団花組トップ娘役の花乃にとっては、適任の役とも言えよう。また、初登場シーンは、宝塚音楽学校の同期である咲妃との共演も叶っており、なんともファン心をくすぐる一幕であった。
インタビュー(引用:テレ朝POST|元花組トップ娘役・花乃まりあ、ドラマ初出演!『越路吹雪物語』で淡島千景を演じる)によれば、「撮影が一緒の日は、ついついはしゃいじゃいました」とのことで、2人にとっても夢の共演であったに違いない。花乃は、2月10日放送のドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ)にも出演。第5週の中で「宝塚から映画の世界へと進出していく人が増えていった」というナレーションがあったが、花乃が映像作品でも花を咲かせようとしている現在とも重なる言葉であった。