瀬戸康史が語る、『海月姫』女装男子役への不安と自信 「自分がキレイに見える角度は狙っている」

瀬戸康史が語る女装役への自信

「やっぱり、高橋一生さんとの出会いは大きい」

ーー蔵之介は自由奔放でありながら、周囲に流されない信念を持っています。瀬戸さんご自身が蔵之介に共感できる部分は?

瀬戸:いろんな葛藤を抱えながら生きているところは、僕だけじゃなくいろんな人が共感できるんじゃないかと思います。自由奔放にやっているっていうのも、そう見せているところもあって。たとえば「コンプレックスも含めて自分なんだ」と受け入れられれば楽なのに、なかなかそれができないっていう人はたくさんいらっしゃると思うし、僕もその一人。そこを蔵之介がどう月海(芳根京子)たちと一緒に乗り越えていくかっていうのが、ひとつのテーマでもあります。

 あと、蔵之介は本当の母親と会えない状態で、母に対する思いがとても強いんです。僕も17歳で上京して、両親に会えるのが1年に1回くらいだったので、会いたいという気持ちも含めて、親への思いも共感できますね。

ーー『海月姫』は2014年に映画版も公開されていますが、意識するようなことはありますか?

瀬戸:はい、僕も観ました。ただ、ドラマをやる上でとくに意識はしてないです。蔵之介役の菅田(将暉)くんと僕は、顔のタイプも違いますし…いろんな意見があるでしょうけど(笑)。映画のときには原作も終わっていなかったですし、ドラマでは長い分丁寧に描ける部分もたくさんあるので、そこは違うところかなと思います。

ーーSNSを拝見していますが、現場の雰囲気もとても良さそうですね。

瀬戸:現場は、共演者、スタッフ陣も含めて全員すごく仲がいいです。スケジュール的にキツいことはあっても、毎日この現場に来るのが楽しみで。個人の控え室も用意していただいていますが、ひとりになりたくないので常に前室にいます。本当にくだらないことを話したりしていて、僕は一応、女子トークにも入れていると思いますよ(笑)。

ーー蔵之介にとって月海との出会いは大きなものだったと思います。瀬戸さんの人生においてはいかがでしょう。

瀬戸:そうですねぇ…やっぱり、高橋一生さんとの出会いは大きいかな。年齢も8歳くらい違うけど、一番仲が良いんですよ。「こんなことってあるんだ」って、驚くくらい気が合って。それこそ、本当に兄弟みたいな感じです。

ーーとても素敵な関係ですね。それでは最後に、30歳の節目となる2018年の抱負を聞かせてください。

瀬戸:とくに年齢を意識していることは何もなくて、ひとつひとつの仕事を丁寧にやるっていうのがモットーです。先のこともいろいろ考えなきゃいけないとは思うけど、今があって先がある。先のことだけ考えて、夢ばかり見ていても仕方ないと思うんです。僕は今を生きる。30歳になっても、きっとそれは変わらないと思います。

(取材・文・写真=nakamura omame)

■放送情報
『海月姫』
フジテレビ系にて、1月15日(月)スタート 毎週月曜21:00放送
出演:芳根京子、瀬戸康史、工藤阿須加ほか
原作:東村アキコ「海月姫」(講談社「Kiss」所載)
脚本:徳永友一
編成企画:渡辺恒也
プロデュース:小林宙
演出:石川淳一
制作:フジテレビ/共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kuragehime/

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