年末企画:宇野維正の「2017年 年間ベスト映画TOP10」

 「日本で映画を観ること」に特権があるとしたら、それはたくさんの日本映画をリアルタイムで観られることだが、今年は昨年と比べると全体的に停滞気味(特にメジャーの作品)。そんな中、強く印象に残ったのは吉田大八監督『美しい星』と白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』。両監督とも年明けに新作が控えている(白石和彌監督は上半期だけで2本)ので注目を。来年は「日本映画が1本もないベスト10」とならないことを願っている。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「文春オンライン」「Yahoo!」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)。Twitter

『メッセージ』Blu-ray

■リリース情報
『メッセージ』
※Blu-ray&DVD発売中

Blu-ray:4,743 円+税(1枚組)
DVD:3,800 円+税(1枚組)
4K ULTRA HD&Blu-rayセット:6,800 円+税(2枚組)

【映像特典】
●新しいSF:『メッセージ』が伝えるもの
●特徴的な音響:サウンド・デザイン
※本編116分+特典映像約81分

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:テッド・チャン(「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫刊)
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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公式サイト:http://bd-dvd.sonypictures.jp/arrival/dvd/

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