医療ドラマはなぜシリーズ化が多いのか? 『コウノドリ』『ドクターX』『コード・ブルー』の共通点

 既出の3作品は、同じ医療ドラマとはいえ、着眼点やテーマとしている部分がまったく異なる。それでも、主に一話完結、多数のゲスト、起承転結がわかりやすい……といった医療ドラマのひな形にはしっかりと当てはまっており、それらが高視聴率への強みとなっていることは間違いない。そして、確立されたひな形の中で、いかに登場人物を魅力的に描き、視聴者を物語に引込むことができるかが、シリーズ化のカギと言えそうだ。

 最終回を迎えた『ドクターX』は、未知子が余命3ヶ月という衝撃の展開を迎えるも、院内の仲間たちの手により見事生還。海外の病院に拠点を移し、活躍するひとコマで幕を閉じた。一方『コウノドリ』も、ペルソナメンバーの進む道が描かれるなどクライマックスへと突入。物語の行く末にも注目が集まるが、命の尊さを教えてくれる唯一無二の医療ドラマとして、早くも続編を希望する声が上がっている。なお劇場版『コード・ブルー』は、2018年7月27日に公開決定。監督、脚本ともにドラマ(3rdシーズン)からの続投が発表されている。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
金曜ドラマ『コウノドリ』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜放送
原作:鈴ノ木ユウ「コウノドリ」(講談社「モーニング」連載中)
出演:綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、清野菜名、浅野和之、江口のりこ、星野源、大森南朋、佐々木蔵之介、古畑星夏ほか
プロデューサー:峠田浩
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/kounodori/

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