『ひよっこ』で“新しい恋”のはじまり? 泉澤祐希、佐久間由衣、伊藤沙莉の三角関係やいかに
「ミニスカートの女王」と呼ばれるイギリス人モデル、ツイッギーが日本に初来日したのが昭和42年。日本にミニスカート旋風が巻き起こる中、『ひよっこ』(NHK総合)にも新たな風が吹き始めている。第21週「ミニスカートの風が吹く」は、みね子(有村架純)を始めとした様々な登場人物の新しい物語が紡がれる。
月時計会議にて生き方を問われた由香(島崎遥香)は、幼馴染のヤスハル(古舘佑太郎)が務める和菓子屋「柏木堂」へ。店主の一郎(三宅裕司)に、頼みごとを持ちかける。三男(泉澤祐希)に思いを寄せる米屋のさおり(伊藤沙莉)は、意気揚々とミニスカートに身を包み、彼に猛アプローチを仕掛ける。しかし、「時子(佐久間由衣)が夢を叶えるまで片思いしてなきゃいけないんです。そういう恋なんです」と三男の時子への真っ直ぐ過ぎる思いを聞く展開に。それをたまたま物陰から聞いていた時子は、三男の思いを改めて噛みしめ、涙を流しながらその場を後にするのだった。
続々と新たな展開が動きだす今週の『ひよっこ』だが、中でもみね子(有村架純)と秀俊(磯村勇斗)の関係が絶妙に変化していく様子は、一番の注目ポイントと言える。漫画家コンビ・祐二(浅香航大)と啓輔(岡山天音)の漫画のモデルに自分が描かれていることを知ったみね子。彼らを問いただすみね子であったが、「地味」「盛り上がりにかける」「新しい恋をしたほうがいい」と開き直られ、生き方に悩み始める。そこに、秀俊の優しく言葉が、みね子の背中をそっと押す。「俺はみね子が自信持って楽しそうに働いているの、かっこいいと思うけどな」「自信持てよ。自分の仕事に。人と比べるのはやめようよ」。笑顔を取り戻すみね子をそっと優しく見つめる秀俊の表情は、何か決心をしたようにも思える。
テレビ局へ出前に来たみね子と秀俊は、控え室に世津子(菅野美穂)の姿を見つける。声をかけずに帰ろうとするみね子に、秀俊は相手を思いやり行動する彼女を肯定しながらも、「自分の気持ちを大切にしたらどうかな」と後押しした。秀俊が理由も言わず、すずふり亭で休みを取り、どこかへ出かけたことも気にかかるが、漫画家コンビの言葉を借りれば、この2人の関係が“新しい恋”へと発展していくのかが見どころだ。