鈴木京香、工藤阿須加、川島海荷、西田敏行主演ドラマ『琥珀』出演へ
鈴木京香、工藤阿須加、川島海荷が、テレビ東京にて9月15日に放送されるドラマ『琥珀』に出演することが決定した。
同ドラマは、浅田次郎による小説『夕映え天使』に所収されている短編「琥珀」を、主演・西田敏行で実写化したヒューマンドラマ。北陸・魚津の町を舞台に、定年間近の刑事・米田勝己と、喫茶店“琥珀”の無口なマスター・荒井敏男、港の漁協で働く唯一の常連客・平井幸子、それぞれ事情を抱えた3人が出会ったことで、止まっていた時間が動き出す模様を描く。
東京から来た存在感が薄い刑事・米田勝己役を西田、殺人逃亡犯であり喫茶店“琥珀”をひっそりと営む店主・荒井敏男役を寺尾聰が演じる。脚本をNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の岡田惠和が担当。
鈴木は、米田と荒井を繋ぐキーパーソン平井幸子役を演じる。表に出せない秘密を抱えており、荒井に想いを寄せる人妻だ。原作小説には登場せず、脚本を務める岡田が生み出したオリジナルキャラクターである。
一方の工藤と川島は、小さな町で堂々と会えるのはここだけ、と喫茶店“琥珀”と店主の荒井を敬愛してやまないカップル役で出演し、今回が初共演。魚津・交番勤務の巡査で地元を愛する好青年・依田悟志役を工藤、町の洋品店の店員で、仕入れなどを任されているしっかり者・敦美役を川島が演じる。実は二人とも珈琲が苦手という役どころだ。
鈴木京香 コメント
強がりで健気で、不幸な女性の役を演らせていただきました。
難しい役で心情を理解するまで時間がかかりましたが、西田さん寺尾さんの自然なやり取りを間近で見て、学ぶことが沢山ありました。
歌を口ずさむ場面があり、歌が得意ではない私はかなり緊張しました。
今もそれを思い出すと、手のひらが汗ばんできます。
魚津の町の方々は撮影にとても協力してくださいました。
以前、西田さんと釣りバカ日誌でご一緒させて頂いた時もロケの多くは富山でしたが、今回は初めて蜃気楼を見ることができました。
それぞれが重い過去や暗い日常を抱えているからこそ、お互いを慮る……。
心の交流が温かいほど、思いは交錯していく……。
切ない大人の物語になったと思います。是非ご覧ください。
西田敏行から
決して幸せではなく心が辛い毎日を過ごしている中で、人にすがることをせず、ひそかな光として愛する人を見つけた幸子。
その幸子を全力で演じてらっしゃる京香さん、とても素敵な女優さんだと思います。
寺尾聰から
京香さんは、他の人にはない“存在感”を持つ素敵な女優さんです。
仕事で何度かすれ違ったことがあるだけでしたので、今回、一緒に仕事ができて大変嬉しく思っています。
工藤阿須加 コメント
西田さんを始め、尊敬する先輩方と同じ空間で芝居をさせて頂いた事は貴重な時間でした。
今回の役は、監督と初めて顔合わせをした時に「あまり深く考えずに、要点だけつかめていれば、あとは自由にやっていいよ」と 言って頂きました。
その中で、自分は幸子さん、荒井さんの事をどこまで知っているのか、悟志がこの街のどういう存在なのかを、とにかく早く理解しなければと台本を読み込みました。
富山では一緒に食事に行かせて頂いたり、いろいろなお話を聞くことができて、勉強させてもらいながら楽しい時間を過ごせました。
僕はみなさんとあまり長い時間ご一緒出来なかったので、もっと一緒に先輩方の芝居を同じ空間で感じたかったです。
川島さんとは年齢も一番近く、すぐに打ち解けられたかな? と僕は思っています。
一緒に芝居をさせて頂いて、エネルギーだけじゃなく目から感情が伝わってきて、良い意味で引っ張られました。
時を刻んで行けば、良いことも悪いこともあって、でもまた前に進んで。
その中には立ち止まってる人もいるし、何かを抱えて生きている人もいる。
そこから目を背けたくなる時もある。
見てくれた方は、最後に良い意味で力が抜けるドラマになってるんじゃないかと思います。
川島海荷 コメント
西田さんと久しぶりの共演でとても嬉しかったです。
優しく話しかけてくださって、空き時間にはところてんを工藤さんと3人で一緒に食べながら談笑したりしました。
私、そのときが人生で初めてのところてんだったんです! 美味しかったです!
『琥珀』は、このドラマ独特の空気感があるなぁと思います。
その雰囲気に馴染むような子でいられるように意識しました。
時間がゆったり流れているような気もするし、都会とは違う素朴な部分を持っていたり、普段とはちょっとずつ全部が違った気がします。
魚津でのロケは、とても充実していて、空気も気持ちよく最高でした。
美味しいものもあって、蜃気楼も見ることができて、堪能しました。
初共演の工藤さんは、常に自然体な方だなと思いました。
そのおかげで、私もリラックスすることができました。
なんだか初めてお会いした感じがせず、すごく馴れ馴れしく喋ってしまった気がします。
過去から目を背けているということは、今と向き合えていなかったり、そんな中での人の心の葛藤が、この静かなドラマに隠されていると思います。
そして、人間関係の奥深さ、ぜひ感じてほしいです。
プロデューサー 山鹿達也(テレビ東京 制作局 ドラマ制作部)コメント
朝ドラ『ひよっこ』が絶好調で、今もっとも注目を集める脚本家・岡田惠和さんが、浅田次郎さんの原作からインスパイアされて生み出したのが、このドラマのヒロイン・平井幸子と若いカップルの依田悟志と敦美です。
原作は定年間近の刑事・米田と殺人逃亡犯・荒井の男2人の物語ですが、そこに喫茶店『琥珀』の常連客でその店主・荒井に想いを寄せる人妻・幸子を登場させることで、華やかさが増し、時にユーモラスに時にシリアスに台詞のやり取りがなされ、ドラマに深みを与えています。
岡田さんが紡ぎだす大人の会話劇をぜひ堪能して欲しいと思います。
平井幸子を演じるのは、演技派の鈴木京香さん。
西田敏行さん、寺尾聰さんのベテラン二人の向こうを張って演じられるのは京香さんしかいないと思い、お声掛けしました。
実際に撮影では、難しい役を自然体で演じられていて、西田さん、寺尾さんと絶妙な掛け合いを披露しています。
工藤阿須加くん、川島海荷さんの若手の二人も初々しい恋人役を好演しています。
「生きる」上で、楽しいこと、辛いことなど様々ありますが、忘れていた大事なものに気付く、そんなドラマです。ぜひご期待ください。
■番組情報
浅田次郎ドラマスペシャル『琥珀』
9月15日(金)よる9時〜11時08分
プロデューサー:山鹿達也、小松幸敏、佐藤毅(東宝映画)
同時放送:テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
出演:西田敏行、鈴木京香、工藤阿須加、川島海荷、寺尾聰 ほか
原作:浅田次郎『夕映え天使』所収「琥珀」(新潮文庫刊)
脚本:岡田惠和(NHK『ちゅらさん』、『ひよっこ』ほか)
監督:雨宮望(NTV『遠回りの雨』、WOWOW『學』、EX『人間の証明』ほか)
製作:テレビ東京/東宝映画
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/kohaku/