斎藤工が綾野剛を抱きしめるシーンが話題に 『フランケンシュタインの恋』第2話レビュー
『フランケンシュタイン』をモチーフに、120年前に生み出され、山奥で暮らす怪物「深志研」(綾野剛)と、人間の女の子の津軽継実(二階堂ふみ)による恋愛模様を描くドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)。4月30日放送の第2話では、父親として怪物を生み出した医学博士「深志研太郎」を演じるのが斎藤工であることが放送内で明らかになり、綾野と斎藤の近距離の絡みが話題となった。
2人の共演シーンは短いものであったが、丸メガネに長髪、髭を生やした斎藤の風貌は、かなりの衝撃だった。斎藤演じる研太郎はすでに亡くなっているため、研の回想シーンに登場する。「僕は人間じゃないんですか?」と問いかける研に、研太郎は「人間は死ぬ。お前は人間としては死んだんだ。それを私が蘇らせたんだ」と死から生を生み出したことを悟らせる。動揺し、虚ろになっている研にそっと近づき、「お前にはたった一人の家族がいる。この私だ。私だけはお前のそばにいる。これからもずっとだ。寂しくなったら森を見ろ。人間じゃなくても生きれるんだ」と抱きしめ、頬ずりをし、顔を近づけ理解させるのだ。
父親と息子の関係であることを思えば自然ではあるが、2人が35歳の同い年であることに気づくと、ユーモラスにも思えてくるシーンである。大河ドラマ『八重の桜』(NHK総合)での共演を始め、彼らは古くからの仲でもある。気心の知れた関係であるからこその、距離の近い演技が実現できたのかもしれない。