岡崎京子『リバーズ・エッジ』、二階堂ふみ×吉沢亮×行定勲監督のタッグで実写映画化
岡崎京子の青春漫画『リバーズ・エッジ』が、二階堂ふみと吉沢亮の共演で行定勲監督により実写映画化されることが決定した。
本作は、1993年から1994年にかけて、女性ファッション誌『CUTiE』(宝島社)で連載されていた岡崎京子の同名漫画を、『GO』『ピンクとグレー』の行定勲監督が映画化したもの。いつも率直で“かわいい”若草ハルナ、いじめられっ子の山田一郎、モデルの吉川こずえ、山田を執拗にいじめ抜くハルナの恋人・観音崎、一方通行の好意を山田に寄せるクラスメイトの田島カンナ、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミら、それぞれがリアルな問題を抱えた“都会”に生きる高校生たちの姿を描き出す。
主演の二階堂が演じるのは、同い年の彼氏がおり、生活に特に不満はないが、どこか生きづらさを感じている母と2人暮らしのイマドキの女子高生・若草ハルナ。一方の吉沢は、ゲイであることから学校になじめず、いじめにあっているがどこか達観しているミステリアスの男子高校生・山田一郎を演じる。
脚本は『アズミ・ハルコは行方不明』の瀬戸山美咲が手がけ、公開は2018年を予定している。
二階堂ふみ(若草ハルナ役)コメント
【原作を読んだ時の感想、印象】
衝撃的な空虚、無知ゆえの凶暴、10代でこの作品に出会えた事が財産だと思っています。
【若草ハルナの印象】
「実感」に程遠い、若さと強さを纏った女の子。彼女の目線の先を、つい想像してしまいます。
【公開を待つファンへのメッセージ】
映画『リバーズ・エッジ』を、作りたいと思います。頑張りますので宜しくお願いします。
吉沢亮(山田一郎役)コメント
【原作を読んだ時の感想、印象】
自分が生まれた頃の物語ですが、90年代の高校生が抱える虚無感や何か大きな波にのみこまれて身動きが取れないでいる姿が、現代の若者となんら変わらないと感じました。
【山田一郎の印象】
生きている実感が持てず、死体という絶対的な存在にすがることしか出来ない山田くんの感情は、どこか共感してしまうところがありました。
【公開を待つファンへのメッセージ】
ハードな撮影ですが、最後まで監督を信じて頑張ります。
行定勲監督 コメント
【岡崎京子の『リバーズ・エッジ』を映画化するにあたって】
ずっと漫画の映画化に抵抗してきた。しかし、岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった。私たちが生きた穢れた青春は今の時代にどれくらい杭を打てるのだろうか? 日々、苦闘しながら撮影しています。
【二階堂ふみ、吉沢亮の印象について】
主演の二階堂ふみはこの作品に魅了され映画化に奔走した。その姿は逞しく若草ハルナそのもの。吉沢亮は最もキィになる山田一郎として独自の憂いのある雰囲気で存在してくれています。
【公開を待つファンへのメッセージ】
90年代が鮮烈に描かれた傑作を未来ある若い俳優たちと共に今の時代を生きる人たちに届く作品にしたいと思っています。
■公開情報
『リバーズ・エッジ』
2018年全国ロードショー
出演:二階堂ふみ、吉沢亮
監督:行定勲
脚本:瀬戸山美咲
配給:キノフィルムズ/木下グループ