草なぎ剛と菊池風磨、役柄を超えた師弟関係 『嘘の戦争』のスリリングな演技を読む

 草なぎは菊池の演技に対して「ちゃんと自分の中で役も捉えていて、若いのにすごいですよね。僕も風磨くんくらいの歳で、あんなにちゃんと役を捉えられていたらもっと違ってたんじゃないかなって思います。後輩ではありますけど、いち表現者として立派にやっているから彼だからこそ、僕としても心配なく背中を預けられる存在です」(引用:公式サイト)と語っている。カズキという役柄は菊池が持っている素の部分に近いように思えるが、草なぎの発言から、実はきっちりと役柄を捉えて演じていることが伺える。同時に、役者としての菊池の才能に気づかされた。

 『嘘の戦争』では、どうしても草なぎの迫真の演技が注目されているが、菊池の演技もまた評価に値する。

 最近ではHey! Say! JUMP山田涼介が『カインとアベル』で月9の主演を演じたり、ジャニーズWEST藤井流星が『レンタル救世主』で主役を食う活躍ぶりを見せたりと、ジャニーズの若手が旋風を巻き起こしているが、草なぎの背中を見て成長した菊池もまた次世代を担う役者になる予感だ。

(文=本 手)

■番組情報
『嘘の戦争』
フジテレビ系 毎週火曜夜9時
出演:草なぎ剛、藤木直人、水原希子、菊池風磨、マギー、大杉漣、山本美月、安田顕、市村正親
脚本:後藤法子
演出・プロデューサー:三宅喜重
制作著作:カンテレ

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