『A LIFE』熱演で話題、木村文乃の個性は“強すぎない”点にあり?
また、彼女独自の特徴として、“強くあろうと努力するキャラクター”がハマる役者だと解説する。
「先ほど天海さんや米倉さんやを例にあげましたが、強いキャラがそこまで飛び抜けていないところが、木村さんの役者としての強みとも言えます。今回演じている役柄にも表れていますが、すべてを完璧にこなすヒロインではなく、ヒロインを目指して努力を重ねる役がハマっている。強そうだけどどこか隙のある感じが、芝居にも緩急を生みますし、視聴者も共感できるのでは。逆に、強すぎるキャラには憧れはしても、共感できないことはよくあることです。番手の都合上、いままではメインキャラを支える側の役が多いですが、主演が回ってきた時にどのようにキャラクターを演じていくのかが、女優としての次の勝負どころになるのかもしれません」
天才医師や病院の副院長、難病を患うヒロインなどの個性豊かな登場人物が並ぶ中、視聴者側の視点に最も近く、コンプレックスとの向き合い方も含めて、共感されやすいキャラクターが柴田なのかもしれない。第4話の最後には、ヒロインの壇上深冬(竹内結子)に対して、ライバル宣言とも取れるような発言をしていた柴田。これから先、彼女はどのようにドラマをかき乱していくのだろうか。
(取材・文=泉夏音)
■放送情報
日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』
毎週日曜よる9時〜9時54分
出演:木村拓哉、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信ほか
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/ALIFE/