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「週末映画館でこれ観よう!」 今週の編集部オススメ映画は『血煙の石川五ェ門』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。今週は、編集スタッフ3人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。

『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』

20170203-goemon.jpg『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』ポスター

 リアルサウンド映画部の二次元担当・泉がおすすめするのは、モンキー・パンチ原作『ルパン三世』シリーズ最新作『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』。

 TVアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、劇場アニメ『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』といった、大人でハードボイルドなルパン作品を制作してきた「LUPIN the Third」シリーズ。その最新作で主役を務めるのは、ルパン一味最強の剣豪・石川五ェ門です。

 石川五ェ門といえば、愛刀・斬鉄剣を抜いたらほぼ敵なしのチートキャラでおなじみ。彼が出張ればどんな窮地でも解決してくれるため、これまでの作品でも登場する機会は少なめで、一味の中では影の薄い印象を持たれがちでした。しかし、そんな五ェ門の若かりし頃が描かれる本作では、彼がなぜ剣一筋の生き方を選んだのか、そのルーツが明らかになります。若さゆえのおごり高い言動や、唯一無二の剣術が通じない強敵との対峙など、過去作では描かれてこなかった彼の人間臭い側面や弱さを垣間見ることができます。

 『次元大介の墓標』に続き制作を担当したのは、小池健(監督)と石井克人(クリエイティブ・アドバイザー)の名コンビ。実写映画『PARTY7』での共作以来、『REDLINE』や『次元大介の墓標』で、そのスタイリッシュな作風を評価されている二人が手掛けるアクションシーンやストーリー展開は、抜群にカッコ良い仕上がりになっています。本来であれば、達人技すぎて目で追えない五ェ門の剣捌きも、スローモーションで表現されていたり、様々な角度から描写されることで、美しく迫力のあるシーンに。安藤真裕監督作『ストレンヂア』や小池監督が原画を担当した『サムライチャンプルー』など、剣戟アクション作品が好き方は一見の価値があると思います。個人的には、組長に放たれた銃弾を切る序盤のシーンと、バッサバッサと大勢のヤクザを斬り伏せていくシーンがお気に入りです。

 今回は、日本のヤクザや海外の刺客と対立する群像劇が描かれていくので、ルパンファンはもちろん、仁義や極道といったジャンルに関心がある人にもオススメです。

『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』

20161018−peregrines-p-th.jpg『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』ポスター

 『チャーリーとチョコレート工場』の原作ではウンパルンパが好きでしたが、映画化された当時、小学生だった私は実写版ウンパルンパの姿に恐怖を覚えました。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』。

 2011年に出版されたランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」を基にティム・バートン監督が手がけたダークファンタジー。祖父の遺言に従って小さな島を訪れたジェイクが、不思議な屋敷に住むミス・ペリグリンや特殊な力を持つ子どもたちと共に、屋敷に迫る脅威に立ち向かう模様を描きます。

 何と言っても、奇妙な子供たちが可愛いんです! それぞれの個性が際立っていて、この子はどんな能力を持っているんだろう? と考えながら見るのもこの映画の楽しさのひとつ。こんな子たちが実際にいたらどうなるんだろうか…私も何か特殊能力を持っていたら…などといった夢と妄想が膨らみます。

 この作品には、たくさんの優しさと愛が詰まっているように感じました。人と違っていてもいい、みんなそれぞれ自分らしさを持っている、個性と適性…などといった“私自身”を愛することへのヒントが隠されているような。ミス・ぺレグリンが自分を犠牲にしてまで子どもたちを守る姿や、ジェイクと祖父の固い絆、自分と異なる者を受け入れる温かさ、互いを信頼し想い合う子どもたち…それらがとても自然に描かれています。当たり前ではない優しさを当たり前のように描く、そんなところもまた、バートン監督の愛の深さなのではないでしょうか。

 ほかにも自分を信じる強さや、一歩踏み出す勇気、仲間との協力など…大人になるにつれて忘れてしまった“大切な何か”が物語の随所に散りばめられています。幼少期の好奇心や感動を思い起こさせてくるような、そんな胸がワクワクする作品です。そして大人のみならず、もちろんお子さんもまた目をキラキラさせて見ること間違いないでしょう!

『恋愛奇譚集』

20170203-renai.jpg 『恋愛奇譚集』 メインビジュアル

 リアルサウンド映画部のロン毛担当・宮川がオススメするのは、“台湾の新星”ヤオ・アイニンが主演を務めた『恋愛奇譚集』。

 『光にふれる』のチャン・ロンジー監督が手がけた台湾のサスペンス映画『共犯』(2015年)で本格的な演技デビューを飾ったヤオ・アイニン。謎の自殺を遂げる孤独な少女という難しい役どころを、ミステリアスな雰囲気と持ち前の美しさをもって演じ、多くの映画ファンの心を掴んだのも記憶に新しい。日本では『装苑』や『Soup.』などのファッション誌でモデルとしても活躍する彼女が、本作で日本映画初主演を飾っている。

 2014年に『思春期ごっこ』で商業映画監督デビューを果たした倉本雷大監督がメガホンを取った本作は、福島県の天栄村を舞台にした恋愛映画。「感情は一瞬で変わるから、恋愛することはバカバカしい」という考えを持つ台湾人留学生のユーウェンが、クラスメイトやホームステイ先の酒造で働く人々、さらには他の人の目には映らない謎の少女と出会い交流を深めていく中で、感情が揺れ動いていく模様が描かれる。

 ユーウェンの孤独を抱えたミステリアスな雰囲気は『共犯』での少女役とも重なる部分がありながら、うまくコミュニケーションが取れずにもどかしい思いをする部分においては、ヤオ・アイニン本人とも繋がるところがあったはず。本作は、カメラワークも含めて、彼女の魅力がいっぱいに溢れた作品になっている。いわゆる“ベタな恋愛映画”ではない、独創的なストーリーにも引き込まれる人も多いだろう。筆者はどこか台湾ニューシネマの雰囲気を感じ取った。柳俊太郎や遠藤新菜など今後の活躍に期待がかかる若手俳優や、前野朋哉や内田慈などの信頼感のある俳優陣が脇を固めているのも映画ファンにとっては見逃せないポイントだ。

 なお、リアルサウンド映画部では、そんなヤオ・アイニンのインタビューを近日中に掲載予定なので、そちらもお楽しみに。

■公開情報

『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』
2月4日(土)新宿バルト9ほかにて“4週間限定”全国公開
原作:モンキー・パンチ
監督・演出:小池健
声の出演:栗田貫一(ルパン三世)、沢城みゆき(峰不二子)、小林清志(次元大介)、浪川大輔(石川五ェ門)、山寺宏一(銭形警部)ほか
脚本:高橋悠也
音楽:ジェイムス下地
クリエイティブ・アドバイザー:石井克人
プロデューサー:浄園祐
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作・著作:トムス・エンタテインメント
原作:モンキー・パンチ
(c)TMS
公式サイト:http://goemon-ishikawa.com/

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
2月3日(金)全国ロードショー
監督:ティム・バートン
出演:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L.ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプ
配給:20世紀フォックス映画
(c)2016 Twentieth Century Fox
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/

『恋愛奇譚集』
2月4日(土)より新宿シネマカリテ、フォーラム福島ほか全国順次公開
出演:ヤオ・アイニン、和田聰宏、内田慈、福田麻由子、柳俊太郎、遠藤新菜、前野朋哉、潮みか、若林瑠海、中島歩、山本浩司、水橋研二、康すおん
監督:倉本雷大
脚本:狗飼恭子
音楽:蓮沼執太
製作プロダクション:クラスター
配給・宣伝:プロジェクト ドーン
企画:YOUNEE. 沼田事務所
製作:「恋愛奇譚集」フィルムパートナーズ(天栄村映画制作実行委員会/クラスター/プロジェクト ドーン)
2017年/日本/120 分/5.1ch /シネマスコープ/カラー/デジタル
(c)2017「恋愛奇譚集」製作委員会
公式サイト:http://renaikitan.com/

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