『ファインディング・ドリー』アンドリュー・スタントン監督&アンガス・マクレーン共同監督インタビュー

『ファインディング・ドリー』制作陣が明かす“共同監督”のメリット 「議論がより良い作品を生む」

「ジョン・ラセターとの関係性をアンガスとも築きたかった」

 

マクレーン:2人が現場を仕切るというわけではなく、1人が上に立って作業を行うほうがやりやすいんだ。あくまで監督はアンドリューで、僕は共同監督。自分としては、最善のものを作りたいという気持ちだった。でも、彼の言うことに対してすべて従うというわけではなく、僕自身もアイデアを提案したり、アンドリューのアイデアに対して意義を唱えたりすることもあったよ。そこで議論が生まれることによって、結果的により良い作品が生まれていくんだ。

スタントン:アンガスはイエスマンじゃないから、僕たちはしょっちゅうディスカッションをしていた。でもそれは、自分の意見を通すためというわけではなく、常に正解を求めていたわけさ。僕もかつて『トイ・ストーリー』でジョン・ラセターと一緒に仕事をした時、彼から学ぶことが本当に多かったんだ。今回は、その関係性をアンガスとも築きたいと思った。アンガスとは、『ドリー』の企画が動き始めた2011年からずっと一緒に作品を作ってきた。今回の『ファインディング・ドリー』の中で、僕がした一番頭のよかった選択は、アンガスに共同監督をお願いしたことだ。『ファインディング・ドリー』が単なる『ファインディング・ニモ』の続編ではなく、ひとつの独立した作品として楽しめて、独特のトーンを持っているのは、全部アンガスのおかげだと思っているよ。

マクレーン:ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ。ぜひみんなにも作品を楽しんでもらいたいね。

(取材・文=宮川翔)

■公開情報
『ファインディング・ドリー』
7月16日(土)全国ロードショー
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作総指揮:ジョン・ラセター
日本語版声優:木梨憲武(マーリン役)、室井滋(ドリー役)、上川隆也(ハンク役)、中村アン(デスティニー役)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/dory

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