宇野維正の『とと姉ちゃん』初回超速報レビュー
本日スタート! 期待の朝ドラ『とと姉ちゃん』、初回から軽妙なテンポで滑り出し良好
初回は、小橋家の家訓の一つが、初めて破られることになるところまで描かれる。交わした約束は、いつか必ず破られる。幸せな暮らしには、いつか必ず終わりがくる。「始まりと終わりの狭間で 忘れぬ約束した 花束を君に贈ろう 愛しい人 愛しい人」。約6年の活動休止期間、その間の様々な人生経験を経て、より大きな包容力と温かさをたずさえるようになった宇多田ヒカルの「新しい歌声」が、いつまでも頭の中で鳴り止まない。これまでの40年余りの人生でNHKの朝ドラといったら『カーネーション』と『あまちゃん』しか見たことがない自分のような人間が言ってもあまり説得力がないかもしれないけれど、『とと姉ちゃん』、必見かと!
■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)発売中。Twitter
■番組情報
『とと姉ちゃん』
平成28年4月4日(月)〜10月1日(土)全156回(予定)
【NHK総合】(月〜土)午前8時〜8時15分
[再]午後0時45分〜1時ほか
公式サイト:http://www.nhk.or.jp/totone-chan/