竹野内豊、江口洋介ら『人生の約束』凱旋イベントに登場 竹野内「今後一生、忘れない」

 映画『人生の約束』のトークイベントが昨日12月21日に富山県の新湊で行われ、竹野内豊、江口洋介、高橋ひかる、石橋冠監督が登壇した。

 テレビドラマ『池中玄太80キロ』シリーズなどで知られる石橋冠が「映画を1本だけ撮りたい」という強い衝動に駆られ、製作された本作は、かつての親友・航平の死をきっかけに、IT関連企業CEOの中原祐馬が、航平の娘・瞳に頼まれ、彼の故郷である富山県新湊の四十物町で、新興の西町から曳山を取り返そうとする模様を描いた人間ドラマ。竹野内豊が主人公の中原祐馬役を務めるほか、江口洋介、松坂桃李、優香、ビートたけし、西田敏行らが出演する。

 

 このたび行われたトークイベントは、映画の舞台でもありロケ地にもなった新湊の人々に、恩返しをするべく行われたもの。映画にも登場する放生津八幡宮には、約2500人の地元民が集まり、スタッフ・キャストの気持ちに応えるべく、本来であれば10月1日の祭りの日にしかすることができない曳山を、冬季での披露は明治38年1月1日以来110年ぶりに、特別に披露。映画の中でも印象的な場面となっている曳山の一斉点灯シーンを再現するため、ゲストと曳き手150人が「イヤサー!」の掛け声で4基の提灯山を点灯させ、劇中のシーンさながらに熱狂的な夜を彩った。

 

 今年5月に行われた撮影以来の凱旋に、大喝采で迎えられた竹野内は「これだけの方々に迎えられたのは俳優人生で初めてです。この映画は新湊の方々の温かい真心なしでは完成しませんでした。心から感謝しております。(自分にとっての『人生の約束』とは、)新湊の方々に教えていただいた心の温かさです。今後一生、俳優として物作りをやる以上、その心を忘れません」と新湊の人々への感謝の言葉を述べる。

 江口は、「こんな温かいイベントは生まれて初めてです。撮影期間では新湊の方々の笑顔とエネルギーに本当に助けられました。(曳山点灯をみて)私も漁師役として、皆さんと共に役作りしてきて、ここまで役を愛せた作品は俳優人生初めてだと思うくらい、皆さんの「イヤサー!」を聞いているとジーンとしてきました。(自分にとっての『人生の約束』とは)「この映画を絶対に観てください!」ということです。この新湊の方々、そして日本中の方々と共に、その約束を果たしたいです!」と、感動の様子を口にした。

 

 本作がデビュー作となる高橋ひかるは、「監督や沢山の新湊の方々に見守られ、撮影ができてすごく貴重な経験をさせていただきました。本日、この場に立つことができて嬉しく思っています」とコメントし、監督を務めた石橋は「長い監督人生の中でこんなに多くの協力を頂けたのは初めてであります。新湊を撮影するということ、それが私の“人生の約束”です。今、新湊の方々と交わしたその約束が果たせたと思っております! 本当にありがとうございました! 」と、新湊での撮影を振り返りながら、「曳山の点灯を大スクリーンで見たときは鳥肌が立ちました。300年の伝統と共に受け継がれてきた新湊の方々の魂が、この映画を支えてくれたと思っております。本当に良い映画になったと思っています。是非、ご覧ください!」と、本作の見どころをアピールした。

■公開情報
『人生の約束』
2016年1月9日(土)全国東宝系にて公開
出演:竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香、小池栄子、高橋ひかる、美保純、市川実和子、立川志の輔、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行
監督:石橋冠
脚本:吉本昌弘
配給:東宝
(c)2016「人生の約束」製作委員会
公式サイト:http://www.jinsei-no-yakusoku.jp/index.html

関連記事