キスマイ玉森裕太、『青春探偵ハルヤ』のアクションに見るストイックな役者魂
思えば玉森は、舞台『DREAM BOYS』に2004年から出演し続け、2013年からは座長として主演を務めるほどになった役者だ。滝沢秀明や亀梨和也といった先輩たちの背中を追い、ジャニー喜多川が描いたその物語を、厳しい稽古によって自らのものにしてきた。『DREAM BOYS 2014』では、ソリッドに鍛え上げた肉体を披露し、同じグループでダンスの名手として知られる千賀健永と、手に汗握るボクシングシーンを繰り広げた。そう、玉森はかわいいだけの役者では決してない。その涼しげな表情の裏にある、熱いストイズムこそが、彼の色気であり、真価ではないか。
「将来的には、どんな役でもこなせる人になりたいけど……でもそれってたぶん、計り知れない程の努力が必要だと思う。それこそ、天才じゃないオレは一生努力しないといけない」(『QLAP!』10月号より)
11月21日に公開される『レインツリーの国』では、念願の映画初出演を果たす玉森裕太。甘くも切ない恋愛映画である同作が披露されるまで、まずは『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』で努力の人・玉森の磨きのかかったアクションシーンを堪能し、役者としての幅の広がりに期待しようではないか。
(文=松下博夫)