森博嗣の“完全引退”に惜しむ声多数 清涼院流水も長文コメント「代わりは、だれにも務まりません」
作家・森博嗣の公式サイト「森博嗣の浮遊工作室」が8月20日、開設から30年で更新を終了した。これを受け、作家の清涼院流水が自身のXを更新し、長文コメントを発表した。
森と清涼院は、いずれも講談社のメフィスト賞出身。森は1996年、『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞してデビューし、清涼院は同年、『コズミック 世紀末探偵神話』で第2回を受賞した。清涼院はその後、自身が編集長を務める「The BBB」で、『すべてがFになる』『冷たい密室と博士たち』など森作品の英訳を手がけてきた。
今回の投稿では、メフィスト賞作家を羊の群れ、森をその羊飼いにたとえ、「森博嗣さんの代わりは、だれにも務まりません」とコメント。最後は「その先のことは、いまは、まだ考えられません」と結び、森の「完全引退」という節目に対する率直な思いを明かした。
【森博嗣さん「完全引退」という最大の衝撃について、どう考えていけば良いのか】
今年4月5日の森博嗣さんデビュー30周年記念日の引用元ポストでも書いた話題ですが、恐れていた「その日」が、ついにやって来ました。… https://t.co/qltcz18J3d pic.twitter.com/m6tLl6NhFc
— 清涼院流水 Ryusui Seiryoin (@Catholic_Ryusui) August 19, 2026
「浮遊工作室」は1996年8月20日、研究室のMacをサーバにして開設された。青い背景に小さな画像リンクが並ぶトップページから、著作一覧や新刊情報を扱う「ミステリィ制作部」、模型や飛行機、自動車を紹介する各ページへとつながっている。2002年にリニューアルされた後も、インターネット黎明期の個人ホームページを思わせる独特の姿で運営されてきた。
Xでは、学生時代や20代に森作品を読み込んだ思い出を振り返る声、『すべてがFになる』をきっかけに読書やプログラミングへ関心を深めたという声など、更新終了を惜しむ投稿が相次いでいる。「浮遊工作室」は更新を終えたものの、8月20日現在も閲覧できる。