『スイート・マイホーム』神津凛子の最新作『アンダーウォール』刊行 感染症で隔離された学園が“監獄”と化す

 神津凛子による最新長編小説『アンダーウォール』(双葉社)が、8月19日に発売された。

 著者の神津凛子は、2018年に『スイート・マイホーム』で第13回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。同作は齊藤工監督により映画化され、大きな話題を呼んだ。人間の心理の闇や日常に潜む歪みを描くホラー・ミステリーの書き手として支持を集めており、著書に『サイレント 黙認』『ママ』『オイサメサン』『わたしを永遠に眠らせて』がある。

 本作の舞台は、未曾有の感染症から生徒を守るため、塀と堀に囲まれて封鎖された長野の全寮制高校・架純学園。「感染者ゼロ」の理想郷となるはずだった「完全隔離空間」が、逃げ場のない「監獄」へと変貌していく極限のクローズド・サークルが描かれる。野球部一年生が堀で不審死を遂げた事件をきっかけに、出口を失った教師と生徒の「苛立ち」は「憎悪」へと変容し、監獄と化した高校で惨劇の幕が上がる。

 陰湿ないじめ、生徒の妊娠、裏口入学、狂信的な偶像崇拝など、平和な時に隠されていた歪みが極限状態で一気に噴出。人間の尊厳と狂気を容赦なく抉り出す心理描写が展開される。

■書誌情報
『アンダーウォール』
著者:神津凛子
価格:2,200円(税別)
発売日:8月19日
出版社:双葉社

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