『ヤニねこ』新海誠、水島努、綾辻行人らクリエイターが絶賛 過激描写はBPOでも議論に
TVアニメ『ヤニねこ』をめぐる反応が、SNS上で広がっている。新海誠や水島努、綾辻行人ら著名クリエイターが作品への関心を示す一方、喫煙や違法薬物を想起させる描写には批判も寄せられ、BPO青少年委員会でも取り上げられた。
アニメーション監督の新海誠は7月11日、自身のXを更新し、「アニメ『ヤニねこ』、ものすごく面白いですね、、、」と投稿。『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』などを手がけてきた新海によるシンプルな絶賛は、8万件を超える「いいね」を集めるなど、大きな反響を呼んでいる。
アニメ『ヤニねこ』、ものすごく面白いですね、、、
— 新海誠 (@shinkaimakoto) July 11, 2026
『ヤニねこ』は、にゃんにゃんファクトリーが講談社「ヤングマガジン」で連載中の漫画。人間と獣人が共存する世界を舞台に、タバコを最優先し、汚部屋で怠惰に暮らす獣人・ヤニねこと仲間たちの日常を描く。
作品をめぐっては、『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』などで知られる水島努も7月11日、「ヤニねこみたいな作品の仕事を、誰かください。全力でがんばります」と投稿。ミステリー作家の綾辻行人も第1話の視聴後から感想を継続的に発信し、7月30日には京極夏彦に作品を勧めたことを明かした。翌日には「ヤニまみれの汚くて下品なアニメ」と評しながら、作画の美しさや獣人猫たちのかわいさにも言及。8月1日には「私はべつに『ハマって』はいません」としつつ、「次回も楽しみ」と結んでいる。
ヤニねこみたいな作品の仕事を、誰かください。
全力でがんばります。— 水島努 Tsutomu Mizushima (@tsuki_akari) July 10, 2026
ところでヤニねこですが、自分が観ているからと言って、一般の何の罪もない人たちにオススメするようなことはしません。ヤニまみれの汚くて下品なアニメです(作画はとても綺麗で、獣人猫たちは基本かわいいけど)。
京極さんにオススメしたのはヤニ仲間=愛煙家だから、ね。#ヤニねこ— 綾辻行人 (@ayatsujiyukito) July 31, 2026
そして7月28日に開かれたBPO青少年委員会では、作品名こそ明記されていないものの、設定から『ヤニねこ』を指すとみられる深夜アニメについて、視聴者から寄せられた意見を検討。委員の一人は、子どもが視聴しないことを前提とした深夜帯で放送され、違法薬物とも明示されていないとして、「表現の自由という意味では許容の範囲内だと思う」と述べた。(※)
一方、別の委員からは、違法薬物が社会問題となるなか、自己注射の場面など紛らわしい描写には慎重さが必要との意見も出た。最終的に委員会として「討論」に進む案件とはされなかったが、「許容の範囲内」という発言は委員個人の見解であり、BPO全体による公式な“お墨付き”ではない。深夜アニメとしての表現の自由と、現実の喫煙・薬物問題への配慮をどこで両立させるのか。今後の放送で、その線引きがどう示されるかが注目される。
参考
※ https://www.bpo.gr.jp/?p=12893&meta_key=2026