本格ミステリの新鋭・真門浩平による短編集『終着駅で待ち合わせ』登場 話題作「夢落ち」など全5編収録

 本格ミステリの新鋭・真門浩平による短編集『終着駅で待ち合わせ』が、東京創元社のレーベル「ミステリ・フロンティア」より刊行された。

 本書は、日常を出発し、思いもよらぬ結末に行き着く全5編を収録した独立作品集。真門は1999年アメリカ生まれ、東京大学大学院修士課程修了のZ世代作家で、2022年に「ルナティック・レトリーバー」で第19回ミステリーズ!新人賞を受賞。2023年には「麻坂家の双子喧嘩」で新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第三期に入選し、同作は『バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵』と改題して刊行された。2024年には受賞作を含む作品集『ぼくらは回収しない』を刊行しており、大胆なトリックと繊細な心理描写で注目を集めている。

 収録作のうち「夢落ち」は、過食に悩む大野由佳が向井という男性から明晰夢を操作する方法を学ぶうち、向井の教え子たちの勉強会中に滞在先のコテージで殺人事件が発生するという物語。由佳が夢の中で見た本には犯人の名前が書かれていた……という内容で、雑誌掲載時から話題を呼んだ一編である。

 同作については、作家の大山誠一郎、評論家の千街晶之らが賛辞を寄せている。

■コメント

大山誠一郎(作家)
明晰夢の操作を巡る奇譚の面白さと、信奉者たちのあいだで起きた殺人事件の二重底三重底の真相がもたらす衝撃。設定を活かし切った傑作です。

千街晶之(評論家)
なんでこれが? という要素が繋がり、ミステリとして完成度が高い着地を迎える。今年発表された本格ミステリの短編の中で、絶対に上位に来る。

■書誌情報
『終着駅で待ち合わせ』
著者:真門浩平
発売日:7月31日
出版社:東京創元社(ミステリ・フロンティア)

関連記事