【漫画】40歳で久しぶりに帰省したら家族が増えていた……? すれ違いファミリー再生譚『ようこそわが家へ』

 「妊娠ってなに?」「そっちこそ再婚ってなに?」

 久しぶりの帰省で再会した母娘。母は見ず知らずの男性との再婚を考えており、一方で娘は臨月を迎えた妊婦となっていた。加えて娘の旦那はおらず、1人で育てることに母は驚きの表情を浮かべーー。母と娘のすれ違いを描いた漫画『ようこそわが家へ』がSNSに投稿されている。

 娘の行動に呆れてしまう母であったが、2人にはとある会話を交わした過去があった。険悪な関係が続くなか、出産の瞬間は確実に近づいていく。果たして2人は仲直りできるのか……。家族のかたちのさまざまな変化を描いた本作について、作者・織田青緑さん(@AomidoriOda)に話を聞いた。(あんどうまこと)

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『ようこそわが家へ』(織田青緑)

ーー本作を創作したきっかけを教えてください。

織田青緑(以下、織田):本作は9年ほど前に描いた漫画です。当時、甥っ子が生まれ、実家に初孫が誕生しました。そこから家族ものの漫画を描いてみようと思ったのがきっかけです。

ーー本作を描くなかで印象に残っているシーンを教えてください。

織田:主人公と母と再婚相手の3人が病院に向かう車の中のシーンです。それまで対立していた母と娘が、お互いの本音をぶつけ合った後、ようやく心を許して話せるようになった。そして、この3人みんなで子育てをしていくという、この家族ならではの新しい家族のかたちが生まれたシーンです。

ーー家族のかたちの変化を描く本作において、純二さんというキャラクターを描くなかで意識されたことは?

織田:最初に考えたのが「妊娠した娘vs.再婚する母親」という組み合わせであり、再婚相手がギスギスした母と娘の潤滑油になるような存在になればと考え、純さんを登場させました。へラヘラしているけれど妙に色気があり、実は包容力がある魅力的な男性ということを意識しながら純さんを描きました。

ーー家族のかたちの変化が描かれる作品でありつつ、その変化を象徴するであろうラストシーンにおいても、冒頭と同じくまゆ子とお母さんの口喧嘩が描かれています。

織田:まゆ子と母は長い間、会えば口喧嘩が絶えないという親子でした。心を許し合った後でも、会話しているといつの間にか口喧嘩になるというのがお約束になっているのです。

 でも2人の関係性は改善されているので、冒頭とラストシーンの母と娘の口喧嘩は、同じようで同じものではないと考えています。

ーー本作はまゆ子と母の過去の回想シーンも含め、季節が夏の物語として描かれていました。

織田:甥っ子が誕生し、この漫画を描こうとした時がちょうど夏だったので、そのまま季節を夏に設定しました。過去のまゆ子と母の会話が夏だったのは、まゆ子がお盆の時期に帰省しているためです。

ーーまゆ子が息子の名前を「蒼」くんと名付けた背景を教えてください。

織田:男女どちらにつけてもおかしくない名前にしたいと思いながら名前の候補を出し、その中で「蒼」という漢字がいいと思って名付けた、と考えました。

ーー本作のタイトルを「ようこそわが家へ」と名付けた経緯は?

織田:最初は別のタイトルを考えていたのですが、蒼の登場シーンの「ようこそ我が家へ〜!」というセリフがこの物語のタイトルにぴったりだなと思って「ようこそわが家へ」にしました。

ーー今後の目標を教えてください。

織田:読んだ人が少し明るい気分になるような漫画を描きたいと思っています。そして、より多くの人に読んでもらえれば嬉しいです。

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