村上春樹の最新長編『夏帆 The Tale of KAHO』が発売4日で重版 女性主人公を初めて描いた長編小説

 村上春樹の最新長編小説『夏帆 The Tale of KAHO』が、7月3日に新潮社から刊行された。発売から4日で5万部の重版が決定し、累計部数は30万部に達した。

 本作は、新潮社の月刊誌「新潮」で2024年6月号から2026年3月号まで4回に分けて発表された「夏帆」シリーズを加筆改稿したもの。村上春樹の長編作品としては初めて、女性単独の主人公が活躍する物語として刊行される。原稿用紙650枚、全1巻352頁の単行本と電子版が同時発売された。2刷は7月末から8月初旬にかけて書店店頭に並ぶ予定だ。

 物語の主人公は、26歳の絵本作家・夏帆。とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、初対面の男から「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」といきなり告げられる。それから彼女の周りでは、さまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。全4章から成り、「第一章 夏帆とモーターサイクルの男」「第二章 武蔵境のありくい」「第三章 夏帆とシロアリの女王」「第四章 守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン」で構成される。

 著者の村上春樹は1949年京都市生まれ。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビューし、『羊をめぐる冒険』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』『海辺のカフカ』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』など数々の長編小説を発表。フランツ・カフカ賞、エルサレム賞、アンデルセン文学賞、アストゥリアス王女賞文学部門など、国内外で多数の文学賞を受賞している。

■村上春樹コメント

絵本作家の夏帆は、ごくふつうの若い女性です。
けれど彼女の周辺では、実にさまざまな
奇妙な出来事が起こり始めます。
今回の小説で僕は、そんな彼女になって書きました。

■書誌情報
『夏帆 The Tale of KAHO』
著者:村上春樹
価格:2,860円(税込)
発売日:7月3日
出版社:新潮社

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