『ONE PIECE』サンジが覇王色の覇気に覚醒? 必要とされる“王の器”とは
※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。
ブルックの過去編が幕を閉じ、世界政府との対立が過熱する『ONE PIECE』。今回はブルック過去編や最新1187話のキーポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に聞く。
「いつか描かれるだろうと思っていたブルックの過去編が、エルバフ編のこのタイミングできたことにびっくりしました。でも想像以上に世界政府が関わっている話だったので、今のタイミングで非常に入り込めましたね。内容は非常に凄惨で、『50年も孤独だったにもかかわらず明るい』というキャラクターのブルックに、さらにあんな辛い過去があったとは。彼も世界政府の被害者だったという事実に驚きました。敵として登場した軍子も、今では読者の多くが彼女を助けたいと思っていて、尾田先生お見事だなと感じます。シャボンディ諸島で天竜人が初登場してから、天竜人は悪い奴というイメージがありましたが、行動が明かされれば明かされるほど思っている以上に非道で最低なんだなと思わされます。神の騎士団を含む天竜人や世界政府を、物語のなかで倒さなければいけないというのが、より明確になってきているのではないでしょうか。またブルックの過去編は終わりましたが、『海賊に憧れていた理由』や『ルンバー海賊団に入った経緯』など、まだ謎は残っています。この謎が明かされるのも非常に楽しみです」
過酷な運命が垣間見える軍子ことシュリ姫の、“体の一部“に最新話ではスポットライトが当たっている。
「軍子が深掘りされるなかで、『双極の瞳』という要素が新しく登場しましたが、間違いなく重要ですよね。『イム様が欲しがっている』『覚醒する』ということを考えると、何かの能力を宿していると考えていいと思います。プリンのような三つ目族が真の開眼をすると古代文字を読めるように、という感じですね。過去編でブルックは『未来を見たかのような動きをする』という旨の発言を、シュリ姫にしていました。もし双極の瞳に未来予知の能力があるなら、イム様が欲しがるのもわかります。軍子はアロアロの実の能力者で、生み出す矢印は『未来の確定軌道』だと発言していました。未来予知の能力とアロアロの実の能力は相性抜群で、どちらも使えれば非常に強力になると思います。未来を見ながら敵も倒せる、仲間も救える能力になるはずなので、軍子が今後どのような立場になっていくかは戦況を左右する重要な要素になるでしょう」
“王の資質”と謳われる覇王色の覇気の、新たな素質持ちも登場した。
「サンジの覇王色覚醒はもう秒読みだと思います。最新第1187話でサンジはキリンガム聖と戦っていますが、神の騎士団との戦いでは覇王色の覇気が鍵。ギャバンの言葉から、サンジが覇王色の素質を持っているのは確定だと考えていいでしょう。気になるのはギャバンが言っていた、『自虐の危うさを抱えてる、お前も“王”になれ』という言葉です。優しさはサンジの長所であり魅力ですが、たしかに覇王色の覇気を覚醒させている人物は、多くが強い“野心”を持っているのも事実です。サンジの性格のなかで、どのようにバランスを取って覇王色の覇気を覚醒させるのかは、注目ポイントですね。またゾロだけでなくサンジまで覇王色を持っていると考えると、覚醒させるのが難儀ではあるものの、素質を持っている人物は想像よりも多いのかもしれません。『王になる』のが重要なのだとすれば、かつて『破壊の王』を自称していたウソップなんかも、まさかまさかの覇王色覚醒があるかもしれないですよね。サンジ以外にも今後どんな覇王色持ちが登場するのか、ワクワクします」
エルバフ編では、イム様や神の騎士団を筆頭とした世界政府とルフィたちの、熾烈なバトルが繰り広げられている。戦いの結末とともに、それぞれのキャラクターの動向にも注目だ。