谷川俊太郎『アダムとイブの対話』文庫化 上白石萌歌も推薦「どこまでもあたたかい」

 『アダムとイブの対話』(谷川俊太郎・著/和田誠・絵)が中公文庫より刊行された。

 本書は、男女の人間関係や恋愛、家庭についてのエッセイ『男と女』、対話篇『アダムとイブの対話』、26文字のアルファベットからはじまる英単語にまつわるエッセイ『アルファベット26講』を収録した作品集。著者が30歳の頃に執筆された、力強く清冽なことばがきらめく一冊となっている。中公文庫『アルファベット26講』の原点となった単行本を文庫化したもので、解説は小池昌代が担当した。

 著者の谷川俊太郎は1931年12月、東京生まれの詩人。52年に詩集『二十億光年の孤独』を刊行し、70年以上にわたり詩作を続け、国内外で高い評価を得た。75年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、82年『日々の地図』で読売文学賞、93年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞、16年『詩に就いて』で三好達治賞などを受賞。劇作、脚本、翻訳、絵本、作詞、写真などジャンルを超えて活躍し、2024年11月に死去した。

 絵を担当した和田誠は1936年生まれ。多摩美術大学卒業後、77年から「週刊文春」の表紙を担当し、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして書籍の装画、装丁を数多く手がけた。翻訳、映画監督、エッセイ執筆など幅広い活動により菊池寛賞を受賞。2019年10月に死去した。

 本作には、俳優の上白石萌歌が推薦コメントを寄せている。

■上白石萌歌コメント

文字のあいだから谷川さんの声が聞こえてくるようで、おもわず相槌を打ちながらページをめくった。その声は、きびしく、さらりと吹き抜けるようで、どこまでもあたたかい。

■書誌情報
『アダムとイブの対話』
著者:谷川俊太郎
絵:和田誠
価格:1,320円(税込)
発売日:6月22日
出版社:中央公論新社

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