吉田修一「横道世之介」シリーズ完結巻の文庫化&映画化が決定 『国宝』に続く社会現象となるか

 吉田修一の人気シリーズ「横道世之介」の完結編『永遠と横道世之介』文春文庫版が、6月10日に刊行される。あわせて本作の映画化も決定した。

 累計53万部を突破した本シリーズの第1作『横道世之介』(文春文庫)では、長崎から上京し東京の大学に通う18歳の世之介が描かれた。第2作『おかえり横道世之介』(中公文庫)ではフリーターとなった24歳の世之介が再出発。第3作となる完結編『永遠と横道世之介』では、東京郊外の下宿を舞台に、39歳になった世之介のありふれた、しかしかけがえのない日々が紡がれている。

 吉田は単行本刊行の際、「書き終えるのが名残惜しかった。彼と出会っていなければ、今の自分はないと思うんです」と語っている。

 映画化に関して、キャストや監督、公開日などは未定。前作と同じく高良健吾が世之介を演じるのか、続報が待たれる。

 吉田は1968年長崎市生まれ。1997年に「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、『横道世之介』で柴田錬三郎賞、『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞を受賞している。『国宝』は2025年に映画化され大ベストセラーとなり、第7回野間出版文化賞を受賞した。5月27日には最新作『タイム・アフター・タイム』が幻冬社より刊行される。

■書誌情報
『永遠と横道世之介』上・下
著者:吉田修一
価格:上巻 924円(税込)/下巻 935円(税込)
発売日:6月10日
出版社:文藝春秋


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