曾野綾子の一周忌追悼『自分らしく生きるということ』刊行へ 没後に発見された未発表原稿も収録

 曾野綾子の一周忌追悼企画『自分らしく生きるということ』(河出書房新社)が2月27日(金)に発売される。

 1954年、聖心女子大学在学中に「遠来の客たち」を発表し、文壇デビューをした曾野綾子。カトリックの世界観、人間の尊厳、業と赦しを繊細な感性で描き、当時はまだ少数だった女性作家の登場として、社会に鮮烈なインパクトを与えた。その後は『誰のために愛するか』(70年)、『太郎物語』(73-79年)、『神の汚れた手』(79年)、『老いの才覚』(10年)、『夫の後始末』(17年)など、数多くのベストセラーを世に送り出し、70年間にわたって第一線での作家活動を行った。

 曾野は、ローマ教皇庁から授賞されたヴァチカン有功十字勲章をはじめ、土木学会著作賞(87年『湖水誕生』)、恩賜賞・日本芸術院賞(93年)、日本放送協会放送文化賞(95年)、吉川英治文化賞(97年〈海外邦人宣教者活動援助後援会代表として〉)、読売国際協力賞(97年)、菊池寛賞(2012年)など、作家活動と国内外の社会貢献活動を通じて、多数の賞を受賞。

 2026年2月に刊行する一周忌追悼企画『自分らしく生きるということ』は、曾野の没後に発見された未発表原稿を収録。1992年頃に三浦半島の別荘で語り下ろされた原稿が、30年以上の時を経た今、色あせない言葉として蘇る。語り下ろしのエッセイは当時としては珍しく、後の大ベストセラーとなる『老いの才覚』へとつながる。

本書目次

第一章 好きなことに正直に生きる
第二章 世間に縛られず、心を自由に保つ
第三章 与えられた人生を受け入れる
第四章 命をかけるということ
第五章 人間関係の心得

著者情報

曾野綾子 Ayako Sono
1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。87年、『湖水誕生』で土木学会著作賞受賞。93年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。95年、日本放送協会放送文化賞受賞。97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞受賞。2003年、文化功労者となる。1995年から2005年まで日本財団会長を務める。2012年、菊池寛賞受賞。著書に『無名碑』『神の汚れた手』『天上の青』『哀歌』『老いの才覚』『人生の収穫』『人生の原則』『酔狂に生きる』『生身の人間』『不運を幸運に変える力』『夫の後始末』『介護の流儀』『人生の終わり方も自分流』『人生の後片づけ』『「群れない」生き方』『人間の道理』『老いの道楽』『未完の美学』『老いの贅沢』『老いの収穫』『夢幻』『天山の小さな春』等多数。2025年2月、逝去。

■書誌情報
『自分らしく生きるということ』
著者:曾野綾子
価格:1,540円(税込)
発売日:2026年2月27日
出版社:河出書房新社

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