【漫画】イケメンでもこれは腹立つ? 働くロボットに”心が芽生える”瞬間を切り取ったSNS漫画が笑える
いつか人間と同じように感情を持つロボットが現れるかもしれない。Xに9月中旬に投稿された『人と働くロボットに感情がめばえる漫画』は、“ロボットに感情が芽生える”というベタな切り口でありながらも、新しさも感じさせるギャグ漫画だ。
疾走感のある小気味よいボケがたまらない本作の作者・三月病さん(@3_byou_)に、制作経緯などについて話を聞いた。(望月悠木)
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バイトあるあるネタ
――なぜ『人と働くロボットに感情が芽生える漫画』を制作したのですか?
三月病:本作は2020年ごろに『ミステリーボニータ』(秋田書店)の代理原稿として制作しました。
——本作の投稿には「最近またバイトを始めてさまざまな感情を思い出したので再掲しました」と掲載理由が記されていましたね。
三月病:本業は漫画家ではありますが、連載や掲載予定のない時はアルバイトをすることがあります。現在、連載が終わってお金がないため、アルバイトを始めました。
——“さまざまな感情”と記されていましたが、バイト先で嫌なことがあったのですか?
三月病:違います。本作の舞台とは異なり、今のバイトに接客業務はありません。漫画制作は基本的に1人で家に籠って好きな時間に作業することが多いです。週の半分以上、決まった時間に決まった職場に赴き、知っている人たちと一緒に決まった業務をするというのを久しぶりに再開して、過去のバイトのことを思い出した感じです。
——感情を持ったロボットを軸に据えた内容でしたね。
三月病:ミームというか“あるあるネタ”です。ロボットが感情を持つというお約束展開にしました。また、“恋愛ではなく怒りで感情が目覚めるロボット”というアイデアと、接客業あるあるみたいなものは最初にあり、それを組み立てた感じです。
——殺気立っている13号が店長の問いかけに「ス」だけで答えるシーンが個人的に好きでした。改めて13号の口調はどう決めたのですか?
三月病:ありがとうございます。そこは私も好きなシーンです。13号は接客ロボなので「敬語はマストだ」と思っていました。ただ、「感情が芽生えている」という設定や、“人間に混じっている”ということを考えると、多少砕けていても良いのかなと考えて口調を決めました。
——ギャグのテンポの良さが光る本作ですが、ギャグを描く際に意識していることは?
三月病:説明が難しいです。「自分が面白いと思うリズム感に従うことが第一」と思っています! ただ、紙媒体に載る作品であれば、“めくり(紙面のページをめくるタイミング)”は意識してます。ページをめくった先、見開き右ページの一コマ目は大ゴマやびっくりさせたいような情報、「フリオチ」のオチを持ってくるのにかなり効果的な場所です。
――今後はどのように漫画を制作していきたいですか?
三月病:趣味の漫画も楽しいですが、そろそろ商業の次の連載もしたいので、本格的にそれに向けて動いていきたいです! よろしくお願いします!