マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノの音楽からジャズを探求する『アンビエント/ジャズ』刊行へ

 『アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』が9月12日(金)にPヴァインより発売された。

 ジャズの奥深くに広がるサイレンス、かつてない斬新な観点からつづられる未来的なエチュード。新しい音楽の聴き方、そして静と動が完璧に繋がった世界と言われるジャズ。マイルス・デイヴィスが求めた静けさとは何だったのか。アンビエントの発案者ブライアン・イーノはジャズから何を受けとったのか。などマイルスの音楽をアンビエント的観点から聴き返しつつ、イーノの音楽をジャズの角度からとらえ直すことで、今日におけるジャズとアンビエントの交差の源流を訪ねる、かつてない1冊となっている。

 さらに、「静寂の次に最も美しい音」のキャッチフレーズで知られるECM、菊地雅章の忘れられたシンセサイザー作品、芦川聡や吉村弘、尾島由郎ら日本の環境音楽の開拓者たち、そして清水靖晃から高田みどりなど掲載。著者、原雅明の7年ぶりの書き下ろしとなっている。

目次
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第1章 マイルス・デイヴィスのジャズとアンビエント
1 空間の拡張と時間の遅延──第2期クインテットにおける試行錯誤
2 エレクトリック期に試みられたトーン・ポエム/アンビエント
3 アップデートされる80年代以降のマイル

第2章 ブライアン・イーノのアンビエントとジャズ
1 オブスキュアとギャヴィン・ブライヤーズ
2 アンビエントの誕生
3 アンビエント・シリーズの発展
4 ダニエル・ラノワの『Belladonna』とその後のイーノ

第3章 ECM もう一つのジャズとアンビエント
1 マンフレート・アイヒャーとジャン=リュック・ゴダール
2 多様なるECMの世界

第4章 日本におけるジャズと環境音楽の往還
1 菊地雅章が残した浮遊するサウンドとハーモニー
2 日本の環境音楽の開拓者たち──芦川聡、吉村弘、尾島由郎
3 清水靖晃の「質感」
4 今日まで続く高田みどりの挑戦

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■書誌情報
『アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』
著者:原雅明
価格:2,640円(税込)
発売日:2025年9月12日
出版社:Pヴァイン

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