【漫画】アラフォーの結婚相手に年収1,000万以上は高望み? 婚活のリアルをコミカルに描く『婚活バトルフィールド37』
結婚するカップルの約3組に1組はマッチングアプリで出会っているというが、結婚相談所への入会もここ数年で増えている。そんななか、リアルな婚活事情を面白おかしく描いた漫画『婚活バトルフィールド37』が連載を終えた。
Xでも人気となった本作を描いたのが、猪熊ことりさん(@inokuma_kotori)。うっすら自身の恋愛経験も反映されているという本作について、兼業作家ならでは視点で語ってもらった。(小池直也)
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猪熊ことり(以下、猪熊):単行本発売の度に宣伝していましたが、売上や継続を左右するほどの反応は得られなかった気がします。本作の場合は私の投稿ではなく、他の方々の投稿から読者が増えたのではないかと思います。その方々には足を向けて寝られません。
――印象的な感想があれば教えてください。
猪熊:Xで検索できる投稿は大体読んでいて、すべての感想が印象に残っています。あと本作のファンアートは大変希少なので、スクリーンショットを撮って記念に保存しています。
感想を投稿してくださり、ありがとうございました。この場を借りてお礼を伝えたいです。
――なぜ「婚活」をテーマに制作を?
猪熊:私に婚活経験があり事前知識があったので、0から取材するより連載を始めるコストが少なかったからだと思います。
――ご自身の経験はどこに反映されているのでしょう。
猪熊:どうでもいい小ネタに私の婚活経験が反映されています。例えば、相談所の入り口が分かりにくいとか(2巻11話)、相手の申し受けが落ち着いているであろう時期を狙って申し込むなど(4巻25話)の部分です。
――制作や連載での苦労などもありますか? プロフィールによれば会社員も兼業ということで、大変なこともおありだったかなと。
猪熊:本作の場合はウェブ媒体というのもあり、スケジュール調整してもらっていたので、締切には余裕がありました。ただ、それでも兼業だと完全な休日を作りにくいです。そのため1日のなかで作業と休憩を切り替える必要があるのですが、その切り替えに苦労しました。
――作画についてのこだわりもお聞きしたいです。
猪熊:真面目なシーンで、光・影・天気・時間を描くことを心がけました。
――SNSなどを見ていると婚活市場が盛り上がっていたり、注目される機会が増えてきたように思いますが、これについて猪熊さんはどう思われますか。
猪熊:婚活市場は盛り上がってきていると私も感じます。ただ、なんとなくですが、婚活業界が盛り上がっても全体の婚姻率が増加することはなさそうな気がします。
――『婚活バトルフィールド37』の連載を終えて、今はどのようなご心境ですか。ご自身にとって本作はどんな作品だったかも含めてお伺いできますか。
猪熊:連載を終えて今はホッとしています。私にとって本作は初連載であり、難しい漫画だったなと思います。色々な意味で思い入れのある作品です。
――次回作や今後の展望について最後に教えてください。
猪熊:次回作はまだ何も考えていません。展望としては、もっと漫画が上手くなりたいです。