ももいろクローバーZ 玉井詩織「17年やっていても『初心者』になることがたくさんある」活動20周年を迎えて

 「ももいろクローバーZ」のメンバー・玉井詩織。グループでは、史上5組目となる国立競技場での単独公演を開催するなど、数々の金字塔を打ち立て、ソロ活動では連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)への出演や、今年5月には日本武道館でのソロコンサートを開催。アイドル・女優として幅広い分野で活躍している。

玉井詩織1st写真集「たまゆら」(©️SDP)

 そんな彼女が、芸能活動20周年という節目となるタイミングで、自身初の1st写真集『たまゆら』(SDP)と、ストーリー写真集『しおどき』(SDP)を、8月27日に同時発売した。

 今回のインタビューでは、二作の写真集の制作エピソード、さらにソロ活動とグループへの思いについて語ってもらった。

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初写真集は二作同時発売「なによりファンの皆さんにも驚いてほしい」

スタイリスト:内田理菜 ヘアメイク:竹内春華

――今回発売する二作が、玉井さんにとっての「初写真集」というのは意外に感じました。

玉井:「アイドル」と「写真集」は密なものだと思うのですが、私たちのグループは意外と無縁というか(笑)。フォトブックやカレンダーといった形態で発売することはあったのですが、いわゆる王道の「写真集」は出してこなかったんです。

 今年は私にとって30歳を迎えた節目の年でもあり、芸能活動20周年というタイミングでもあるので、写真集を出すことができるのは本当にうれしいです。

――二作同時発売というのも新鮮ですね。

玉井:グループでは二人のメンバーが30歳を迎えるタイミングで、スタイルブックや写真集を出していたのですが、どちらも個性があるものを作っていて。私も二人が出したものとは違ったものを作りたいと思っていたんです。

 私は好奇心旺盛で、いろんなことに挑戦したいタイプ。「まったく異なる二作を同時に出す」というのも自分らしいと思いましたし、なによりファンの皆さんにも驚いてほしいし、楽しんでいただけるんじゃないかと思って、二作同時発売することになりました。

玉井詩織1st写真集「たまゆら」(©️SDP)

――『たまゆら』はベトナムを舞台に撮影された写真集。写真のセレクトもご自身でされたんですよね。

玉井:最終的なセレクトに私も参加しました。写真をセレクトしていて、驚いたのは「自分が良いと思う写真」と「スタッフの皆さんが良いと思う写真」が違うこと。自分の傾向としては、笑顔よりも「すっとした表情」を選びがちだな、と気づきました(笑)。

 表紙を決める時も何日も悩んで。前日に「決めた!」と思っていたものも、翌日になって見てみると「やっぱりこっちがいいかも」と気持ちが変わるんですよね(笑)。

 今回のようなソロ写真集やソロライブなど、ソロ活動では最終的な決定権を委ねていただけるのですが、私は優柔不断で決めるのがすごく苦手だから「待って、私に言わないで~」なんて思って(笑)。悩んだときはスタッフの皆さんと多数決で決めていました(笑)。

玉井詩織1st写真集「たまゆら」(©️SDP)

――タイトルの『たまゆら』『しおどき』には、どのような思いを込めたのでしょうか。

玉井:『たまゆら』撮影後のベトナムからの帰りのトランジットの時間が長くあったので、撮影を終えたばかりの新鮮な気持ちでいる時に考えたいと思って、空港でタイトルを考えました。

 30歳を迎えるタイミングや20周年という節目に「今この瞬間を切り取ってもらった」という感覚が強くあって、それに相応しい言葉がないかを調べていたんです。そこで出会った言葉が「たまゆら」。古語で“ほんのひととき”という意味で、自分の名前にもかかっていて、とても良いなと思いました。

 そして「たまゆら」と対になる言葉を探していて、見つけたのが「しおどき」です。「汐時」には“終わりのタイミング”といったようなネガティブなイメージをもともと持っていたのですが、改めて調べてみると“新しい物事を始める好機”という意味もあることを知って、「ストーリー写真集」という挑戦的な作品のタイトルにぴったりだと思いました。

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