【漫画】おじさんをモデルに写真撮影、コーディネートはどうする? 毎ページ繰り出されるギャグが笑える『学校のなんか』
ーー本作を創作した経緯を教えてください。
もりみや仁:私は長く『学校のなんか』という漫画を制作しているのですが、そのなかの1話として描いたのが本作です。
ーー“おじさんをモデル扱いする”というストーリーが出来たきっかけは?
もりみや仁:“おじさん”って、写真撮影に後ろ向きなことが多いと思うんです。「華ないし写真なんていいよ」みたいな。そこから、あえて“みんなでおじさんを一生懸命撮影する話”が出来たら面白いかなと思いました。さらに、「ただおじさんを撮るだけだとなぁ」と思って、高校生がおじさんを美女のように扱うストーリーにしようと考えたんです。
ーー本作のなかでもりみや仁氏自身が気に入っているポイントは?
もりみや仁:酒屋さんの髪型を整えるシーンが気に入っています。あと破いた服を着せられているシーンの「おじさんって赤ちゃんより厳重に布でくるむ必要あるから」というセリフも、笑いながら描いていました。
ーー『学校のなんか』の制作を始めた背景を教えてください。
もりみや仁:『学校のなんか』は約15年ほど前から描いている作品なので、描き始めた当初のことはあまり覚えていないんです。ただ、当時はwebなんかでも、学園の日常を描いた作品が流行っていました。なので学園を舞台にした日常コメディを描こうと思ったのは、自然な流れだったと思います。初めて描いた漫画も、高校生が主人公の学園モノでした。
ーーもりみや仁氏が漫画を描き始めたきっかけは?
もりみや仁:漫画を描き始めたきっかけは明確に覚えていて、元々幼稚園に通っていた頃から漫画の模写をずっとやってたんです。そんななか、小学3年生くらいの頃に親戚のお姉さんの部屋で、オリジナルの漫画が描いてある大学ノートを見つけました。そこで「そうか!漫画って自分で描いていいんだ!」と初めて気づいたんです。帰ってすぐに、お姉さんの漫画のパクリを自分で描きました。ちなみにお姉さんが描いていた漫画も高校生が主人公の学園モノで、先ほどお話した私が初めて描いた漫画はこの作品のパクリです。
ーー好きな漫画家さんはいますか?
もりみや仁:『今日から俺は!!』などを描かれている、西森博之先生が好きですね。西森博之先生の作品、特に『今日から俺は!!』は、ヤンキー漫画なんですけどキャラクターに可愛げがあるんです。その雰囲気がすごく好きで、影響を受けていると思います。あと無意識なのですが、デフォルメキャラの描き方なんかも、西森博之先生に似てしまっているかもしれません。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
もりみや仁:まずは、『学校のなんか』をしっかりと終わらせたいですね。いつになるか、できるかもまったくわかりませんが、終わった後はスピンオフなども描けたらいいなと思っています。ずっと『学校のなんか』の世界の作品を描き続けられたら嬉しいです!