5月29日に刊行された阿部智里『皇后の碧（みどり）』（新潮社）が刊行直後から話題を呼んでおり、この度2度目の重版が決定した。

【写真】書籍タイトル・著者名ともに金の箔押し！　装丁にも注目

　読書メーター「読みたい本」ランキングで月間1位、TV番組『王様のブランチ』（TBS系）で紹介されるなど、注目を集める本作。

　主人公はかつて火竜（ドラゴン）に家族を焼かれた少女ナオミ。彼女はある日突然、風の精霊を統べる皇帝シリウスから「私の寵姫の座を狙ってみないか？」と誘われる。

　シリウスの後宮には皇后と愛妾がすでにおり、彼の胸元には、皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧」が常に輝いていた。なぜ己に声がかかったのか理由を解こうとする中で、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づいていく。

　誰が味方で誰が敵なのか、後宮は何を隠しているのか、そして「皇后の碧」が真に意味するところとは――。

■阿部智里コメント

『皇后の碧』は、作者が好きなものを、好きなだけ盛り込んで、好きなように書いた物語です。こだわったせいで当初の刊行予定よりも随分時間がかかってしまいましたが、その分、納得のいく形で世に出せることを大変幸運に思っております。今は私だけでなく、読んで下さった皆様にとっても「好き」が内包された物語になっていますようにと祈るばかりです。

■書誌情報
『皇后の碧』
著者：阿部智里
価格：1,980円（税込）
発売日：2025年5月29日
出版社：新潮社

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