【漫画】親と喧嘩して家出をした少女、向かうはダンジョン? 『ソロダン~週末は趣味を満喫させて頂きます~』


――約9000ほどのいいねが集まっていますが、手応えはいかがでしょう?

早神あたか(以下、早神):個人で描いた読切版やアルファポリス公式アカウントでの投稿も合わせると10回近く投稿してるので、結果は運次第というのが正直なところです。私が見た範囲では、しっかりした趣味を持っている(表明している)人が反応してくれてる感じかなと思いました。

――本作は前回のインタビューでお話されていた、連載作としての第1話となっています。こちらはどんなコンセプトで始められたのでしょうか。

早神:1話毎、1巻ごとにきちんとまとまっていて読み応えのある作品にしようと思って連載用のプロットを書き始めました。そもそも自分がキャンプやアウトドアをしない人間なので、専門的にリアルに描くことよりもファンタジーとして面白い作品になることを意識してます。

――改めて1話を描き直すにあたって意識されたことは何でしょう?

早神:昔の漫画やネームのリメイクは何度もやっていたので、特に難しいと感じませんでした。今の自分の実力に合わせて気になったところ、やり残した部分を変えていく形ですね。

――作画についてのこだわりは?

早神:読切の時は24時間で描くのが目標で、デザインやシーンなどを速く描くことに重きを置いていました。今回、2年越しくらいのリメイクにあたり、漫画制作における環境やツールも大分変わったので、それなりに画力が上がっていたらいいなと思います。

――24時間内で作品を作る挑戦はまだ続けられていますか?

早神:今はコミカライズも合わせて連載を2本担当しており、新作に取り組む時間が作れていません。ただジャンルも話も両極端なので、描きたいものが描けないストレスはなく充実感があるので現状、他の作品が描きたいという欲求はないですね。

 24時間で描く時は続き物じゃなく、単体で終わる短編を先に考えて、誰かと一緒にやる(監視してもらう)のが一番いいと思います。

――単行本1巻も発売となりましたが、こちらについてはいかがですか。

早神:たくさんの方に手に取っていただけたようでありがたい限りです。おかげさまで即連載終了みたいな結果は出ておらず、しばらくは続けられそうでほっとしております。個人的にはコミカライズ作品と同時発売だったので一度に単行本が2冊出るという、なかなか味わえない体験ができました。

――今後この『ソロダン ~週末は趣味を満喫させて頂きます~』はどのように描いていきますか?

早神:現在は2巻収録に当たる話を連載していて、1巻とは違う新しい舞台で新しい冒険(趣味)を楽しむ主人公・ティーナを描いてます。今後のことも色々と考えてはいますが、ネタバレになりそうなので……。最新話は公式サイトで見れますのでよかったら読んでみてください。

――最後に近々の展望を教えてください。

早神:一番はコミカライズの連載とソロダンの連載を健康的に続けていくことです。あと作品として昇華するかどうかは別として、温めていたオリジナル漫画の構想を年内に少し進められたらいいなと思ってます。プロットやネームを描き貯めするための缶詰旅行とか行けたら嬉しいですね。

※1:https://realsound.jp/book/2022/12/post-1195744.html

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