『黒執事』物語の鍵を握るのは女性キャラ? ヒロイン・エリザベスらの新たな一面に注目

 可憐な見た目に反して、実は剣術の達人であることも特筆したい。というのも、ミッドフォードの家系は英国騎士団の名門で、エリザベスの父親は英国騎士団団長、母親のフランシスも女王陛下主催のフェンシング大会で、騎士団長の夫に勝利したほどの腕前だ。当然、エリザベスは剣術のサラブレッドで、幼少期から英才教育を受けており、豪華客船編では、アンダーテイカーに蘇生され襲いかかってきた「歪んだ肉人形(ビザール・ドール)」たちを相手に見事な剣捌きを披露していた。シエルを守るため、まるで踊るように舞いながら大量のゾンビを切り倒していく姿は、作品当初に描かれていた「天真爛漫で女の子らしいシエルの許嫁」というヒロイン像とは一線を画す。

 さらに、青の教団編では、ファントムハイブ家襲撃事件の真相を知ってシエルの実兄(アンダーテイカーによって蘇生された死体)の味方につくようになるなど、その戦闘能力を加味しても、今後のストーリー展開を左右するキーパーソンとなることは間違いないだろう。

 その他、サーカス編で死亡したサーカス団員のドールが青の教団編にも登場するなど、直近のエピソードでは、これまでに死亡したキャラクターが蘇生されて肉人形化し、シエルやセバスチャンの新たな敵となるケースも出てきている。そうした意味でも、これまでの登場キャラクターたちに注目して本作を復習してみても良いかもしれない。

関連記事