藍染カレン、ZOCへの思いと目指す未来「私はずっと“変身”をテーマに活動している」

――格好いいです。そのまま喫茶店などでも撮影していますよね。

藍染:はい。喫茶店は「エセルの中庭」さんというお店で、ミスiD(※藍染がZOCとしてデビューするきっかけになったオーディション)で知り合ったお友達と一緒に行った思い出の場所です。あと、「はやとちり」さんというお洋服屋さんでも撮らせてもらいました。『断捨離彼氏』(※ZOCの2ndシングル)の衣装を作ってもらったりしたお店で、その場にあるお洋服を着させてもらいました。昔の自分と今の自分を融合させたいというテーマのもとコーディネートしていったので、このページは特にこだわり強めですね。

――また、第六幕では「三人の藍染カレン」と題し、「COOL」「CUTE」「POP」という3パターンのスタイリングに挑戦。イメージがガラッと変わる面白いページでした。

藍染:白ロリータも含めて私服を着たページが結構多いんですけど、「三人の~」のところはプロの力を借りてスタイリングしていただきました。私はZOCの頃からずっと藍染カレンという人間を“やっている”し、これからは舞台などで役者もしていくので、“変身”をテーマに活動しているなと思っているんです。なので、自分が普段選ばない配色やアイテムで染めてもらうようなページもほしいなと思って設けました。

――どれも新鮮ですが、3パターンの中で特に楽しかった撮影はありましたか?

藍染:強いて言うなら「COOL」ですかね。グループのなかでもクールなアイドルでいたいと思っていましたし、衣装は露出度の高いものが多かったのでこの衣装もある種得意分野だったんです。だから、より一層気合いを入れて撮影に臨みました。

『藍染カレン フォトエッセイ 藍臓』(玄光社)

 

――確かに、お腹、脚、腕とガッツリ出していますよね。こういった衣装はお手の物だと思いますが、とはいえ撮影に向けて体作りはしましたか?

藍染:実は、筋トレをする時間があまりとれなかったんですよ。ただ、めちゃめちゃライブしまくっていた時期だったので、勝手に体が出来上がっていった気がします(笑)。

――気づいたら引き締まっていたと(笑)。

藍染:はい(笑)。あと、食事はちょっと気をつけていました。炭水化物を摂りすぎないようにしようとか。それくらいかな。

――今回、一冊の本にまとまった自分の写真を見てみて、藍染カレンの魅力はどこにあると感じますか?

藍染:私自身の魅力かぁ。自分ではよくわからないんですけど……目を褒めてもらうことは多いんです。「いろんなことがあった割には、目が死んでないね」と言われるくらい(笑)。それがうれしいし、魅力なのかなと思っています。このフォトエッセイでも、自分がZOCの藍染カレンとして生きてきた目でちゃんと写れていると思いますね。

『藍染カレン フォトエッセイ 藍臓』(玄光社)

――ちなみに、本書の中で一番のお気に入りはありますか?

藍染:それでいうとやっぱり表紙になります。表紙の撮影は私もMasayoさん(本書の撮影を担当したフォトグラファー)もすごく緊張していたんですけど、最終的に「この写真が表紙だね」となった1枚がこれなんです。手の入り方や唇の感じなど、どれをとっても良かった。

あと、表紙側のカバーをめくったところにモノクロのライブ写真があるんですけど、これも過去にMasayoさんに撮ってもらったもので、お気に入りなんです。当時は見たことがなかったんですけど、フォトエッセイに載せるにあたって、たくさんのライブ写真データをいただいて、いちから見ていたら見つけて。「なにこの写真! 格好いい! 使いたい!」と、即決したんです。すごく気に入っています。

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