【漫画】新居で出会ったのが“怨霊1年目”の新米幽霊? キュートで騒がしい新生活を描く話題のSNS漫画

ランダムな単語で生まれた物語?

――大学生と幽霊の物語でしたが、どこから着想を得たのですか?

中西:本作は「たまには描かないジャンルも描こう」と思って単語をランダムに並べて、「若葉マーク」「怨霊」と並んだところでアイデアが降ってきました。

――さすがの企画力ですね。

中西:また、ロボット掃除機に襲われる女の子を以前に描いたことがあり、「それを組み合わせたら面白いかも」と思って再利用しました。その後、「人間に敗北し続ける怨霊は可愛い」と考え、いろんな負けパターンを作っていった感じです。

――メインの若葉と洋を描くうえでのこだわりは?

中西:実は若葉はなにも考えずに作りました。一方、洋の気配を消し続けるネタは、かつての自分自身がやっていたことです……。そう思うと2人とも私自身の何かを知らず知らずのうちに入っていたのかもしれせん。

——ちなみに、若葉は幽霊ですが若葉のキャラデザでのこだわりは意識したことはありますか?

中西:「本当は着物のほうがいいんだろうな」とも思ったのですが、「生前の若葉は着物は着ないだろう」と考え、部屋着みたいな服装になりました。今では「それはそれで若葉らしいかな」と思っています。

――基本的には若葉がボケ役でしたが、後半では洋にボケ役がスイッチしていましたね。

中西:なぜボケ役が変わったのでしょうね?ただ、今思うと洋も幽霊にやたらとドライな態度を見せるかなりの変わり者なので、「真人間というよりはどこか癖が強い子だったんだろうな」と思っています。自然にそう描いていました。

——やはりロボット掃除機に吸い込まれる若葉のカットのインパクトがすさまじかったです。

中西:助けを求める若葉は本当にかわいそうに見えるように描きました。シリアスな漫画なら次のページで死にそうなくらいに。死んでるんですが。

——また、ロボット掃除機に吸い込まれるカット以外でのお気に入りのカットはありますか?

中西:序盤の「出てってよう~!」と駄々をこねる若葉さんはみっともなくて好きです。キャラのインパクトもありましたし。

――最後に今後の活動目標などあれば教えてください。

中西:現在漫画アプリ『comipo comics』(株式会社viviON)で『暗黒商事~ワガママ王女、魔界で成り上がる!~』を連載中です。その他にも個人でファンタジー漫画を制作中です。ゆっくりとしたペースで発表していくことになると思います。地道に積み重ねていくのが今の目標です。

『暗黒商事~ワガママ王女、魔界で成り上がる!~』
https://comipo.app/series/web/57371/

関連記事