『このミス』大賞受賞作 26歳の現役女性漫画家が描く『謎の香りはパン屋から』発売決定

 宝島社が主催する第23回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作『謎の香りはパン屋から』が1月10日に発売される。

 本作は漫画家志望の大学生・小春が、アルバイト先のパン屋で起こる日常の謎を解く連作短編ミステリー。

 著者は26歳の現役女性漫画家。過酷な受験勉強を経て、大阪大学工学部に入学するも熱い夢をもつ同級生たちに感化され、子どもの頃から憧れていた漫画家を目指すために一念発起。23歳の頃大学を中退し、本格的に漫画家の道へ進み、現在は漫画家と小説家の二刀流の道を歩み始めた異色の経歴の持ち主だ。

■あらすじ
大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でバイトをしていた。あるとき同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく…。パン屋の香り漂う〈日常の謎〉連作ミステリー!

■講談社・編集部より
「焦げたクロワッサン」「夢見るフランスパン」「恋するシナモンロール」「さよならチョココロネ」「思い出のカレーパン」……章タイトルも魅力的な今年の大賞受賞作は、パン屋を舞台にした〈日常の謎〉ミステリー。明るさと優しさに包まれた、読み心地のよい作品です。パンへの情熱をいつも暑苦しく語る店長や、お調子者だけど人情に厚い先輩など、賑やかなパン屋〈ノスティモ〉(ギリシャ語で「おいしい」という意味!)の面々に囲まれて、アルバイト店員・市倉小春は、漫画家を目指すゆえの鋭い観察眼で謎を解いていく――。唯一の難点は、読んでいてとにかくお腹が空いてしまうこと。おいしいパンを頰張りながら、一気読みするのがおススメです。〈ノスティモ〉を舞台にパン好きの人々が織りなす物語をぜひお楽しみください。

■著者プロフィール
土屋 うさぎ(つちや うさぎ)
1998年8月、大阪府箕面市生まれ、東京都府中市育ち。大阪大学工学部応用理工学科中退。現在は、漫画アシスタント兼漫画家。2023年『あぁ、我らのガールズバー』で集英社・第98回赤塚賞準入選。同年『見つけて君の好きな人』で小学館・「創作百合」漫画賞佳作。2024年『文系のきみ、理系のあなた』で一迅社・第30回百合姫コミック大賞翡翠賞。「ジャンプSQ.RISE2024 SPRING」に『ORB』掲載。

■書誌情報
『謎の香りはパン屋から』
発売日:2025年1月10日
定価:1650 円(税込)

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