「エンジンの時代」を駆け抜けたクルマたち、秦淳司が撮影した写真集に注目
フォトグラファー秦 淳司が、雑誌『ENGINE』(新潮社)で出会ったクルマをプライベートで撮影し一冊にまとめた写真集「ENGINE ERA」(ダイアモンドヘッズ)が刊行された。
この世に誕生して1世紀余、自動車はつねに時代と文化の「エンジン」だった。エンジンを搭載した自動車は技術の結晶であり、同時にすぐれた芸術でもあった。しかしながら今、エンジン搭載車は大きな転換期を迎えようとしている。
『ENGINE ERA』は、そのタイトルが示すように、豊かな「エンジンの時代」を伝える写真集。雑誌や広告の第一線で活躍するフォトグラファー秦 淳司が雑誌『ENGINE』で出会ったクルマをプライベートで撮影、それらを一冊にまとめた豪華な写真集だ。人間のポートレートを撮るように、スーパースポーツをはじめヒストリックカーから大衆車まで114台の個性を、さまざまなアングルから切り取った。『ENGINE ERA』はクルマの写真集でありながら、一点一点の写真がアートピースとなっている。
ニューヨーク郊外にあるラルフ・ローレン氏のプライベート・コレクションの写真も収録したこの写真集は、B4変型サイズの大判、本文336ページ、重さ2.3kgの重量感のある一冊。ページをめくるたびに、「エンジンの時代」の爛熟を目の当たりにできる。
「クルマが生き物のように見えるのは、エンジンという心臓を内蔵しているからこそ。ひとたびキーを捻れば鼓動を打つエンジンを抱きかかえるフォルムであるが故に、クルマは美しい。僕はその肉体を撮る。それはポートレートを撮る作業に他ならない。」(秦 淳司コメント)
書籍情報
『ENGINE ERA』
2024年11月14日発売
発行所:DIAMOND HEADS ブックデザイン:DIAMOND HEADS
B4変形判(356×240×30mm)336ページ/ハードカバー
価格:33,000円(税込)