乃木坂46・岩本蓮加「マイナスな気持ちには背を向けない」内面の向き合い方と20歳の今思うこと

ーー高校を卒業された頃あたりに「趣味を仕事に繋げたい」とブログで書かれていたので、有言実行の方なんだなと思いました。仕事において「自分の中で目標を立て向かっていくタイプ」と、「流れるままにしてたどり着いた場所で頑張るタイプ」の2種類に分けるとすれば、岩本さんは前者でしょうか?

岩本:私は後者ですね。目標を立てると私は視野が狭くなるし、目標を実現できなかったときにきっと自分に幻滅してしまうと思うんです。だから目標が達成できたら「ラッキー」くらいの気持ちでいるようにしていますね。

グループ変革期を支え、ソロでも活躍「原動力はすべてファンのみんなにあるので」

ーー乃木坂46で言えば、2023年5月の齋藤飛鳥さんの卒業コンサートをもって1期生が全員卒業となり、グループも新体制となりました。3期生が最も所属年数が長くなったことで、その当初は「不安もある」とお話しされていましたが、今はその不安は拭えましたか?

岩本:拭えました。それは私だけの力で拭えたというより、キャプテンの梅澤(梅澤美波)がグループを引っ張ってくれたり、外仕事をたくさんすることでグループの名前を広めてくれたやま(山下美月)や久保(久保史緒里)がいたことが心強くて。私自身が何かできたかと聞かれると挙げられることはないのですが、同期の頑張りを間近で見ることで「これが正解の道なんだ」と思って、折れることなく進めることができました。同期の影響は大きいですね。

ーー岩本さんのソロ仕事で言えば、宝田明さんのプロデュース作品「世の中にたえて桜のなかりせば」で宝田さんとW主演を務めていたことのほか、今回のようにソロ写真集を発売することができるという点も含めて、グループを支えていると感じます。以前はソロでの活動は慣れないし不安がある、とお話しされていましたが現在はいかがでしょうか?

岩本:まだ慣れることは難しいですけど、自信にはすごくつながっています。9年目の活動に入り、3期生も誰が卒業してもおかしくないくらいになっていて、そういう時期になってもまだ自分が未熟だと感じることがあると悔しくて。「自分がここにいることを認めてあげたい」と思っていたタイミングで写真集を出せることになったので、グループ活動中に一人で出すことができるものがあると安心しますし、実際にファンの方が喜んでくださっている声を聞くと、「私はここにいていいんだ」と言われているみたいで、自分のことを認められるので本当に良かったなと思います。

乃木坂46・岩本蓮加1st写真集『いたずらな風』(竹書房)収録カット 撮影/SAKAI DE JUN

ーーファンの方々からはどんな反応がありましたか?

岩本:みなさんの反応を見ると「遂に!」「やっとか!」という感じですね(笑)。以前から、ファンの方から「写真集出してほしい!」「出さないの?」と直接言われることも多くて。

ーー自分だけの気持ちで決められることではないですからね。そうやってファンの方から伝えられたときはどう返答されていましたか?

岩本:私もどうやって返答していいのか分からなくて、言われても「わかんな~い」と言ってましたね(笑)。だから今回、写真集のオファーをいただいて安心しました。自分が「出したい!」という気持ちよりも、長年伝えてくれたファンの方々の声に応えられるんだと思って。

ーーそこもファン想いですね。

岩本:私の原動力はすべてファンのみんなにあるので。

乃木坂46・岩本蓮加1st写真集『いたずらな風』(竹書房)楽天ブックス版裏表紙 撮影/SAKAI DE JUN
乃木坂46・岩本蓮加1st写真集『いたずらな風』(竹書房)収録カット 撮影/SAKAI DE JU

ーー今回の写真集発売についてメンバーからは、どのような反応がありましたか?

岩本:写真集発売のニュースが出た時に、卒業生の秋元真夏さんから連絡をいただきました。私は「さあ、やろう…!」と決心しないと後輩にも連絡を送れないタイプなので、こういう連絡をマメにしてくださるのは、さすがキャプテンを務めていた方だなと思いましたし、嬉しかったです。

ーーお姉さんはグループ加入のきっかけになった方ですが、どんな反応でしたか?

岩本:姉もすごく喜んでました。写真集の画像を見ても、全肯定で「可愛い!」と言っていて、相変わらずシスコンです(笑)。連絡をくれる時も「顔が強い…尊い」みたいな言葉を送ってくるんです。嬉しいですけどね。

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