身を盾にして仲間を救った作中屈指の紳士……『ゴールデンカムイ』己の信念を貫いた見事な死に様3選

身を盾にして仲間を救った作中屈指の紳士

 最後は、刺青囚人のうちの1人で「不敗の牛山」と呼ばれる柔道家の大男、「牛山辰馬」。厳しい鍛錬によってはんぺんのように四角く盛り上がった額が特徴で、突進してきたヒグマも素手で投げ飛ばす強靭な肉体を持つ。見境のない女好きではあるが、普段はおおらかな性格の紳士であり、作中屈指の聖人と読者人気も高いキャラだ。

 暴走列車の中で大勢の兵士相手に怒涛の活躍を見せるが、戦いの最中に手榴弾がアシリパと白石の元に落ちてしまう。牛山は爆発から2人を守るために、自身の身体で手榴弾を抱え込み死亡。身体を吹っ飛ばされながらもアシリパの安否を心配するという、死の間際まで紳士的でかっこいい牛山の姿に胸を打たれた読者も多いのではないだろうか。

 原作漫画が全31巻で完結し、泥沼の戦いに終止符が打たれたが、死亡者も多く出た『ゴールデンカムイ』。物語を見守ってきたファンにとっては、思い入れのあるキャラの死に様というのは胸が熱くなるものだろう。2024年10月からは実写ドラマの放送も開始され、さらなる盛り上がりを見せてくれそうだ。

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